四季・奈津子 [DVD]
価格: ¥4,725
五木寛之のベストセラー小説を、東陽一監督が映画化。その方法も、脚本をあえて作成せず、日本で初めてダイアローグ・ライター粕谷日出美を起用し、原作のセリフを現場で膨らませる形で撮影を行った。ヒロイン奈津子役には一般公募で烏丸せつこが選ばれ、奈津子の生き方に大きな影響を与えるケイ役の阿木耀子は、これが映画初出演。
九州・博多で幸福な日常生活を送っていた四姉妹の次女・奈津子は、ふとしたことからカメラマンの中垣(本田博太郎)と出会う。奈津子には3年前から結婚の約束をしている達夫(風間杜夫)という恋人がいた。
「音楽のように、自由に映画を作る」という実験的な姿勢は評価出来るが、完成した映画からは、ヒロインの自由な生き方は感じられるものの、どこか腰のない物語になってしまったという印象は否めない。烏丸と阿木のグラマラスな肢体は、網膜に焼きつくほど衝撃的。(斉藤守彦)