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天皇家の“ふるさと"日向をゆく (新潮文庫)
価格: ¥704
カテゴリ:
文庫
ブランド:
新潮社
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稲作技術だけか?
★★★★★
圧倒的に面白かった.その点は文句のつけようもない.ただ私には一つだけ疑問が残った.それは天孫族が,その代々の名前に象徴されるようなすぐれた稲作技術を持って渡来し,まず日向を,さらには東征して大和を,征服・統治した,という著者の設定についてである.すでに弥生時代も長期にわたり,天孫族の稲作技術がそれまでの日本各地の種族に対し,それほど圧倒的な勢力の差を生むほどに,勝れたものでありえたであろうか.何処へ行っても結局最後は征服してしまうという,天孫族のサクセスストーリーは,鉄器の使用,という全く違った技術を有していたから,というのは多くの人が語っている.このような観点が全く欠落している.もしこのような視点を持って旅行をされていたら,また別な遺跡や伝承についても考察されていたであろうに,と思われ,いささか残念だ.
古代日本の原風景。
★★★★★
実際に旅して、しばらくしてから偶然書店で見つけて購入した本。梅原先生のたどったコースを自分もたどっていたので、懐かしさが蘇った。
西都原古墳群を訪れた日、宿泊した市内のホテルの窓から見えた夕暮れ。今はたくさんの家が建ってしまっているが、古代のこの地域も同じ山々と同じ夕暮れだったはず。千数百年のへだたりがあるとはいえ、かつてこの地にいた人々も同じ夕暮れを見ていたのだと思うと、本当に感動した。
高千穂では高千穂峡の澄んだ深い青い水、深い谷、川に流れ落ちる滝、緑に感動し、昔、神武天皇の孫の建磐竜命が国見をしたという伝説のある国見ヶ丘では遠くの山々や平地、それに町などを一望でき、神話時代に戻って国見をしているような気分になれたものだ。夜は観光夜神楽。夜の高千穂神社は明かりも少なく真っ暗に近い。なんだかざわざわするような、それでいて祭に参加しているような高揚感。4番の舞が行われ、まずは手力雄の舞。次が鈿女の舞。3番目が戸取の舞。そして最後が御神躰の舞。イザナギ・イザナミの二神が酒を作り、お互いに仲良く飲んで抱擁しあい夫婦円満を象徴する舞だか、この舞だけはおもしろおかしく舞われる。舞手のつける面は「オモテサマ」と呼ばれ、普段はまつられているそうだ。
そして青島の鬼の洗濯板や青島神社、霧島の高千穂峰、霧島神宮、高千穂河原にあるかつての霧島神宮(今は古宮址)。どこも素晴らしかった。
自分は梅原先生のようには学術的なことはよくわからないが、古代日本の原風景に触れたような思いを抱いて帰ってきた。どの場所もまた行ってみたいところだ。
今・・宮崎が注目!
★★★★★
そのまんま東さんが宮崎の知事になり、今や全国区になりましたが、
地鶏・焼酎だけではありません・・・。
宮崎には歴史がありますよ。意外にも・・・。
そんな宮崎を発見するのにいい本でしたよ。
行きたくなりました
★★★★★
古事記、日本書紀ファンなら
現地を訪れたいという欲望を持つものです。(違う見解の方がいたらごめんなさい)
この本では
ニニギノミコトが鹿児島県に上陸してから
宮崎県高千穂へ行き
そこを拠点に勢力を南下させていく
という推測。
その推測を元に旅をする梅原氏。
写真付き、地図付きで、古事記関連の土地の紹介が続くので、
自分も旅をしているような、
そして、
自分もこの旅を実行したくなるような、
そんな本でした。
宮崎を訪れる前に、是非
★★★★★
60年代、新婚旅行のメッカとして一世風靡した宮崎。
90年代には、リゾート法の適用第1号となりながら、
外資に買収されてしまう。
しかし、宮崎には、古代からの奥深い歴史が生き続けている。
京都、奈良、飛鳥は、これほど観光都市として活躍しているのに。
この本を手にして、宮崎を訪れてみて下さい。
歴史はそこに「現在」しています