レコード会社の枠を越えてフジテレビ系ドラマ主題歌をコンパイルしたシリーズの第3弾、洋楽編だ。邦楽曲の場合は、ドラマ主題歌用にアーティストに新曲を発注するケースが多いが、洋楽曲の場合は、過去の名曲やあまり知られていない作品などを探しだしてきて使用するケースが多い。

   本盤の収録アーティストの顔ぶれを見ても、なかなか渋い面々が並んでいるのだが、実際に聴いてみると、知っている曲ばかりなのに驚かされる。つまり、アーティストよりもあくまで楽曲重視で主題歌として抜擢され、それが見事に浸透しているのである。それらをまとめた本盤は、下手な洋楽コンピよりも全然充実した、日常生活のBGMにバッチリはまるナイス・コンピとして楽しむことができる。（木村ユタカ）