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Janine Jansen

価格: ¥2,309
カテゴリ: CD
ブランド: Decca
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   ヨーロッパでセンセーショナルな人気を博している、1978年オランダ生まれの美人ヴァイオリニストのデッカ・デビュー盤。清楚だが艶っぽい香りも漂わせた、みずみずしい若さを感じさせる美音が印象的だ(ストラディヴァリ1727年製“バレーレ”)。しかも弾き飛ばすことをしない丁寧な音楽作りには好感が持てる。いわゆる天才型ヴァイオリニストにしばしば見られる“悪魔的迫力”には欠けるが、彼女の自然でおおらかな、暖かく善良な音楽は、むしろいまの時代、かけがえのない個性と言えるだろう。大コンクールでの目立った受賞歴がないことも、もしかすると、かえってプラスに働いているのかもしれない。

   このアルバムは選曲・構成のセンスがとてもいい。「白鳥の湖」からの1曲“ロシアの踊り”はヴァイオリンをフィーチャーした一種のダンスチューンだが、これを冒頭にもってくるのはいいアイディアだ。正統派の名曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」や「ツィガーヌ」を要所に配しながらも、ショスタコーヴィチの意外に健康でロマンティックな旋律美を持つ「ロマンス」や、ジョン・ウィリアムズの「シンドラーのリスト」メイン・テーマなど変化球をバランスよく混ぜてくるところなど、このヴァイオリニストの若さ、幅の広さを予感させる。バリー・ワーズワース指揮による、歌心にすぐれた肉厚で格調高い響きのロイヤル・フィルも好サポート。録音もあざやかで潤いある音質で、満足度は高い。 単に若手美人ヴァイオリニストのデビュー盤という以上に、オーケストラとヴァイオリン・ソロのブレンドされた、メロディアスな世界を堪能したい人におすすめの、すぐれたアルバムに仕上がっている。(林田直樹)