2003年にデビュー15周年を迎えた遊佐未森の15枚目のオリジナル・アルバム。初期の作品を手がけていた外間隆史を共同プロデューサーに迎えた本作は、ケルト、アジア、日本など、世界中の民族音楽をルーツとする彼女本来の持ち味と、最先端のテクノロジーを駆使したサウンド・メイキングを志向する外間のセンスがたおやかに溶け合い、想像力豊かな音像を提示している。日常的リアリティと空想の世界をフワフワと行き来するボーカルがステキ。（森 朋之）