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インビクタス 負けざる者たち

価格: ¥2,160
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: NHK出版
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マンデラが仕掛けた政治劇が見事当たる ★★★★★
マンデラの評伝はいくつか読んだが、本書はラグビーを巡る、国家の平和的政権移譲の物語。映画でも有名になった南アフリカのナショナルチームがいかに白人の反感を和らげ、黒人の憎悪を解いたか関係者の証言で綴る。まだ読み終わっていないが、多くの人に読んで欲しいと思いレビューを載せた。結末を想像するだけでも涙ぐみそう。。。
原作も映画も目からうろこ ★★★★★
映画に感動し、原作を読みました。映画とはまた違った味わいです。南アフリカの状況や歴史がよく分かりました。白人社会でも、人種の階層(アフリカーナーという呼び名も)があることは、映画ではなかなか分かりません。また、原作を読んでから、映画を見ても感動できると思います。イーストウッド監督の映像の語り口(特に、詩の一節の見せ方)は、映画ならではの見せ場です。これからも、映画と原作のすばらしいコラボ(文字・映像のそれぞれのよさ)を味わっていきたいです。マンデラの「自由への道」も読んでみたいです。
スポーツと政治 ★★★★★
前半はマンデラの半生。収容所時代、釈放、大統領就任、アパルトヘイトの撤廃等は既に色々なものに書かれていて、読む人によっては新鮮味はないかもしれない。

ただし、後半のスプリングボクスとマンデラの物語は傑作。関わる人々の心の小さな揺れが、激情と変化していく様の描写は鮮やかで、自分までワールドカップのスタンドにいたような気になるから不思議だ。

ピナールが泣きながら唇を噛み、噛んで出た血が喉を通るシーンなんかは、読んでいて血の味を感じた気がしたし、ベケベケがスプリングボクスを応援するまでの苦悩は、アパルトヘイトの凄惨さとマンデラの大きさを実感できるほどに描写している。

ラグビーを通じた相互理解、国歌やショショロザ等、音楽を通じた融合が描かれているが、この辺りはやはり文字じゃなくて映像で見るべきだろう。

東西冷戦時のオリンピックボイコット合戦等、スポーツと政治が結びつくと、ろくなことがないと思っていたが、マンデラくらいの器量の大きさを兼ね備えた策士の手にかかると、非難する余地すら与えない。感動的である。
読者に勇気と希望を与える一冊 ★★★★★
クリント・イーストウッド監督の「インビクタス」の原作だ。映画インビクタスを見て、人間が全身全霊を尽くした時には奇跡が起こせることを知り感動し、即座に英語版の原作を手に入れて挑戦してみた。

映画ではマンデラが大統領に就任後から、ワールドカップで優勝する1年余りの期間が描かれているが、本書では大統領に就任する以前の刑務所時代のマンデラの足跡も詳細に描かれており、マンデラが成し遂げたことがいかに困難で素晴らしいことなのかがより一層理解できる。それだけにクライマックスのワールド・カップ優勝シーンでは映画以上の深い感動を味わったし、読後に今回はじっくりと再読してしまった。

原書のタイトルはPlaying The Enemyで、直訳すれば「敵と遊ぶ(あるいは勝負する)」となるが、まさしくその言葉通り、マンデラは刑務所時代からアパルトヘイトを支える敵側である白人達を、敵ではなく一人の人間として真摯に向き合い、彼に接する白人の心を次々に掴んでいく。それは刑務所の看守達から始まり、ボタ政権の高官達、ボタ大統領と広がって、最後は黒人政権に不安と疑念を抱き政権転覆を企む、右翼的な白人過激派の心までを掴み、黒人に政権を託すのであれば彼しかないという信頼を勝ち得ていく。

統一的な南アフリカを建設するためためには、自分達黒人を迫害してきた白人との融和が唯一の道と信じるマンデラの信念の強さに敬服したし、彼が出会う人の信頼と愛情を勝ち得ることができる実に魅力的な人物であったこともよくわかった。

マンデラは傑出した人物で、同じことを一般人ができるわけもないが、それでも、自分が信じることのために、周囲の人を信じて全力を尽くせば、何かを成し遂げることができるのではないかといった勇気と人間に対する信頼感を与えてくれる一冊だと思う。



映画がさらによくわかる ★★★★★
映画を見る前に読んでしまいましたが、
読んでから見ると、映画でなぜこのシーンがあるのか、がよくわかります。

たとえば、国旗が振られているシーンがよく出てきますが、その意味。
選手たちが詩の練習を断りながら、試合前に歌っているシーンの意味、など。

サスペンス等、先が読めない中で引っ張っていく映画だと、
先に本を読んでしまったら、映画がおもしろくなくなりかねませんが、
インビクタスは、そうはならないと思います。