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風の谷のナウシカ 7

価格: ¥530
カテゴリ: コミック
ブランド: 徳間書店
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これが宮崎駿か!? ★★★★★
本作の映画版を最初に観たのは今からざっと23年前か。小学校5年の時であった。
以来、何回観ただろう?20回?いや、もっとか。

「宮崎駿は好きか?」と聞かれれば、これまではNoと応えてきた。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」は好きだが、それ以外は世間で高評価は受けているものの、個人的にはそれほど評価できなかった。
人間のネガティブな面を描こうとしない、童話 or 寓話作家。それが私の「宮崎駿」像だった。

そして、今頃になって「風の谷のナウシカ」の原作を読んだわけだが、実に複雑な気分である。一つ言えるのは、この原作を読んだのが、いくつもの映画、漫画、文学等に出会って来た、小学5年ではない、「今の私」で良かった、と言うことだ。
宮崎駿は人間のネガティブな面を描けないわけでもなく、否定もしていない。人間の醜悪さを認め、その上で描いている数々の映画ヒット作・・・。最早、宮崎駿には、このナウシカの原作に見られるような人間のネガティブな面を前面に出したような作品を映画として世間に出すことが許されないのかもしれない。
映画版と原作では訴えているものが異なっている。映画版を作成している時点で、作者は原作でのエンディングをどのように考えていたのだろうか?ともすれば、連載中にエンディングを変えたとも見えるが、映画版にも出てくる「巨神兵」と「囮の王蟲の幼生」が微かに原作での一貫性を繋いでいる。

万人に受け入れられるファミリー向け作品と、このナウシカの原作に見られる人間のネガティブな面の描写を両立させられるのは・・・「鉄腕アトム」等の作品を描く一方で「ブラックジャック」を描いた手塚氏に通じるものがある。

宮崎駿氏のヒット映画作ファンの方にはある意味でお勧めできない作品・・・これは美しくは無い作品であり、それ故に心を揺さぶる作品である。
破壊と慈悲の混沌 ★★★★★
> 母は十一人の子を産み 育ったのはわたしだけです
> 他の子は母の身体にたまった毒を身代わりにひきうけて死んでいきました
> 母は決して癒されない悲しみがあることを教えてくれましたが わたしを愛さなかった

> 絶望の時代に理想と使命感からお前(=シュワの墓所の主)がつくられたことは疑わない
> その人達はなぜ気づかなかったのだろう 清浄と汚濁こそ生命だということに
汚濁を厭うナウシカの母やシュワの墓所の主、
いつまでも愚かな土民を憎むようになった慈悲深い名君(神聖皇帝)こそが為す破壊・・・
> 清浄な水・・・では腐海の木々は・・・大きくなりません

>> 何であれ何らかの意味で有害で破壊的なものは取り除こうなどと思うならば、
>> 結局は生の源泉を滅ぼしてしまうことになるだろう(ニーチェ)

> 王蟲の体液と墓のそれとが同じだった……
汚濁こそが、慈悲の源泉である・・・
凄い、この倫理観の応酬 ★★★★☆

アニメージュに連載された「風の谷のナウシカ」が傑作たる所以の最終巻である。

7巻の特徴は2つのシェルター(大戦争前の人類の英知を今に伝えるもの)の存在であろう。
これら2つのシェルターの存在意義が、あまりにも対比的でわかりやすい。

1つ目のシェルターは芸術のシェルターであった。シェルターの主は「人が創りだしたものの中で価値のあるものは芸術であって、人は科学技術を扱いきれない」と述べた。
2つ目のシェルターは科学技術のシェルターであった。シェルターの主は「科学技術の進歩によって動植物だけでなく人自身を創り変え、平和な世界を達成できる」と主張した。

こんな極論に肯定も否定もありえないが、人にとって科学技術とは何だろうか、何に使うべきなのかという考察をさせてくれる。
人が未来に向かって何を蓄積していかなければならないのか考えさせてくれた最終巻だった。

さっすが、読者を長いこと待たせただけある。
終わり方が納得できない ★★☆☆☆
墓所に到達する前に立ち寄った理想郷みたいな所は、一体何だったのか説明がないまま肩すかしを食らうし、墓所の知識ある生物についてもよくわからないし、森の人がどういうわけでああいう存在になったのかもわからない。こんな終わり方の話を読まされても欲求不満になっただけ。絵もキレイで明確なわけじゃないし、なんでこんなに賞賛する人が多いのか理解できない。ちなみに映画のナウシカは大好きだったし、そのすばらしさはよくわかってるつもりだったけど、でもこの終わり方は何だかなあ。
生の残酷さ、美しさ、はかなさ、強さ ★★★★★
ナウシカの最終巻、クライマックスです。とてもメッセージ性があります。
行き詰ってしまった人類の限られた未来を補うべく、設定された「希望」が墓所の主によって明らかにされます。
ナウシカは、その人為的に決められた「未来」を否定して、生の残酷さ、美しさ、はかなさ、強さを肯定しようとしているとも感じました。
この作品から受け取るものは人それぞれでしょうが、心に残る名作であると思います。
映画では語られなかった腐海の役割やでて… ★★★☆☆
映画では語られなかった腐海の役割やでてこなかった人物などがたくさんいて面白かったです。
梱包も配送も問題ありません。非常に満足… ★★★★★
梱包も配送も問題ありません。非常に満足しております。