今月の巻頭特集
★★★★☆
2010年6月号の巻頭特集
ファンタジーではない「リアルな架空戦車」の世界です。
実在しない(試作車も含む)をいかに実在していたかのように作りあげる特集です。
この技法はもちろん実在した車両にも適用できます。
「本当に実在していた」風に仕上げる。------E-75
大戦末期の迷彩パターンを転用する。--------Panther II
統一感のない塗装で急造感を出す。----------三式中戦車(チヌ)
「実際に稼動していたら?」を考察する。----E-50
搭乗員と生活用品を追加して実在感を出す。--E-25
の例をあげて解説しています。
多くのモデラーはリアルな実在車両に命を吹き込んでおり結局は同じ技法であり参考になります。
最低の次号予告
★☆☆☆☆
「日本のプラモデル発祥から50年。日進月歩してきた模型テクノロジーに背を向けて、筆一本でずるずる塗装する旧弊な「低級モデラー」。複雑高度になり過ぎた模型塗装技術へのアンチテーゼでなのか。ただの怠慢か?本誌が選りすぐった上級モデラー達が最新のテクノロジーを総動員して、低級モデラーに挑みその正体を探る。ここでアウフヘーベンできれば、模型技法に新たな展望が開けるかも?」
以上、全文。
見事なまでの思い上がりなのか?皮肉なのか?筆塗りは捨てたモノじゃないとでも言いたいのか?
まあ、昨今のモデラー内にはエナメル塗料を墨いれとウェザリングにしか『使えない』モノだと思い込んでいるような劣化した連中もいるのだから仕方ないのか?
これ、掲載前にどれだけ推敲したのだろうか?
雑誌の予告としては『最低』であるのは間違いない。
実在の戦車模型にも応用の効く特輯
★★★☆☆
特集記事の「リアルな架空戦車...」ですが、着眼点としては面白いと思いました。
最近、海外製品で大戦末期のドイツ軍の「計画車輛」のキットが相次いで発売されていますので、それらを「いかにも実在車輛の様に仕上げる」ためのヒントを提供しています。
また、このヒントは「大戦末期らしい」車輛の特徴を抜き出したものなので、実在した車輛にも応用できるものと思います。
最近の本誌の特集のなかではもっとも興味深いものでした。