英語学習の王道
★★★★★
音読用教材で定評のあるものを集めました。音読は英語学習の基本中の基本です。しっかりした音読は各種の試験に非常に有効な対策となります。私は殊更TOEIC対策は不要だと考えます。他の棚で紹介した英文読解および英文法の参考書・問題集を使用して準備をした人は、ヒアリングを強化するくらいで十分に高得点が得られると考えています。英語に大学受験用英語、実用英語等の区分は存在しません。スコアを上げる為、問題集等を行うのはある程度の点数(700点前後)が取れる様になった後の方がよい。それまでは、CD付きの教材を用いて、音読、リピーティングを徹底的に繰り返す。これだけでも、600点までは取れるはず。NHKラジオ講座用教材は、最適。特に杉田敏先生の「やさしいビジネス英語」シリーズは最高。この教材を繰り返し音読等をして、英検1級合格者も多いとの事。
ヒアリング力up!
★★★★☆
毎日通勤時に何気なく聞いていました。先月海外からのお客様を相手に会議の進行役をしましたが、とてもスムーズにいきました。耳も慣れていたからですね。
あわせてなるべくCDにあわせて本を見ずに復唱する練習をするようにしています。
少しでも自分の口から自然に言葉が出るようになれる日をめざしています!
ビジネス英語学習ツールとしては超一級
★★★★★
現代社会において人生を豊かに暮らすための三つのスキル。
1、英語
2、投資(お金を増やす能力)
3、インターネット
実社会に出て就職した会社が米国のハイテク製品を取り扱っていましたが、英語力途上の自分は英語力を必要としないドメスティックの仕事でした。海外を飛び回る同僚を羨望のまなざしで見ていました。しかし目の前の仕事に追われる日々を言い訳に自己啓発を怠っていました。“1”の課題を克服するために選んだ教材が2002年から始まった岩村圭南先生の音読を取り入れた(重視した)の「NHK英会話レッツスピーク」6ヶ月分と杉村敏先生の「NHKラジオビジネス英会話、海外勤務・大滝怜治編」6ヶ月分でした。ほとんど全部の単語を辞書で引き発音記号をテキストに書き込みました。なぜここは“a”なのか“the”がつくのか理解できないでマーカーでしるしをつける程の英語力でした。中学3年生程度のレベルだったかも。
ビジネス英語のテキストも「音読学習法」を取り入れ(俳優はせりふを音読でものにしますものね、しかも役になりきって)英語を口の筋肉と脳になじませました。それぞれ半年分の教材ですが中身は濃くかなりの学習量だと思います(テキストに掲載されている「土曜サロンby馬越恵美子」も流石にその道のプロ、示唆に富んでいて面白い内容に引き込まれました)。正直しんどい持期もありました。半年が過ぎて新しい期、新しいテキストになってもそれはパスして、2002年のテキストの復習に時間とエネルギーを集中。音読とCDの清聴を何回も何回も(三日坊主を何度も繰り返しましたが)繰り返しました。戦犯東条英機が成績向上に開眼したのは、かって学習した本をやり直して勉強とはこうするものだと気づいた。とTVのドキュメンタリー番組で紹介されていましたが、あれもこれも手を出すのではなく、あれかこれか。まさに「石の上にも三年」とビジネス戦略では定石の「絞りと集中」の学習方法です。当時はBBCのデジタルラジオ(インターネット)のトーク番組を聴いても眠くなったのですが、今では在宅中はBBCラジオ放送(ニュース、音楽、トーク番組)をつけっぱなしの生活です。
このテキストを学習してよかったことは、以前はBBCやTIMEのホームページを開いても写真を見たりする程度でしたが、ヘッドラインの短い言い回しが理解でき(こんな表現をするのか感心することがよくある)、興味を持ったニュースや話題は中身を読み進んでいこうとする脳に変化したことです。大人になってからの英語学習はあるレベル以上の英語情報が脳に蓄積され無い限りヒヤリング・リーディング力の向上は望めない。
英語学習者には英文法は必須と思いますが、「NHK2007年講座新感覚わかる使える英文法」田中茂範先生は読み物としても面白くお勧めです(本当に良く出来たテキストで感心しきり、Excellent job!やったね田中先生)。
蛇足
レビューを読まれているいるあなたが学生でしたら、車の運転免許と同様に英語力は学生時代にクリアしておきましょう(遅くとも20代前半で。学生の方が覚える効率は高く、したがってお金も時間も少なくてすみます)。英語が堪能だけでは十分条件ではありませんが、豊かな人生にするための必要条件です。都会ならともかく地方生活での車の運転免許を持つ人生と持たない人生の違いです。人生の選択肢または便利さ・楽しさが格段に違ってきます。格差社会が問題(主に生計を立てるための収入)になっていますが、実社会において、職業人、生活人として、「英語格差」はあなたの人生において天国と地獄くらいの開きが出ると思います(経験者の実感)。定年退職後のライフスタイルも違ってきますね。
私見ですが、米国大統領のジョークのねたにされたあの日本人大リーガーに英語のスキルがあったらならば、もっと楽しい米国暮らしになるだろうし、野球界への貢献度の可能性はさらに拡大するでしょう。ガンバレDICE.K!
これだけでビジネス英語が万全だと思うのは
★★★★★
甘い。
クリシェを扱った本との併用、実際の現場での体験、新聞あるいは雑誌の購読と
「相俟って」はじめて価値がわかる、「読み手を選ぶ」本。
欧米会社の現場を感じられる良書
★★★★★
NHKラジオ「ビジネス英会話」の2002年度1年間の放送が収録されたお得な一冊だ。主人公の大滝怜治は日本の製薬会社に勤務しているが、全く畑違いのニューヨークの大手PR会社にヘッドハントされるところから始まり、その後はこのPR会社のオフィスでの会話がテキストとなっている。
26のレッスンで構成されており、各々のレッスンは4つのパートに分かれているため、合計104のパートが収録されていることになる。これを毎日一つ学習しても3ヶ月以上かかる計算になるが、自分の場合には通勤電車の中で週5日間、1日1パートを勉強することを目標にしたので約6ヶ月を要した。
レベルは相当高い。通常の学習書には出てこない口語ならではの言い回しが満載で、実際に外資系会社等でビジネスに携わったことがない人は、それなりに英語学習をした人でも自己のボキャブラリーの乏しさに衝撃を受けるのでないかと思う。自分もTOEICでは900点前後は取るが、本書を含めた杉田先生の「ビジネス英会話」シリーズを手に取るたびに実際のビジネスに耐えるレベルには達していないことを痛感させられる。
このように書くと本書は初級者・中級者には向かないかというとそうではない。本書のコンセプトは、欧米会社の現場を日本にいながら体験して、学習者はこの英語のシャワーを浴びて反復練習することにより実践的な力を鍛えるいうものではないかと思う。従って自分が外資系に転職したり、海外勤務を命じらることが想定できる人は、現状の学習レベルに関わらず即座に本書に取り組む価値があると思う。但し、本書の構成はテキスト英文とその和訳と使用された単語の和訳のみといたってシンプルで、文法や単語の用法に関する説明は皆無なので、それらをキチンと勉強したい人は別な学習書が必要になる。
また、テキストの面白さも本書の特色だ。取り上げられている題材は、仕事や会社組織に関わる話題は当然として、それ以外にも家族、人生設計、流行など、その時代の米国内のトピックスが実に幅広く取り上げられており、どれも興味深く楽しめる。本書の内容をすべてマスターしようとすると疲れてしまうので、肩の力を抜いて半分楽しみながら続けると確実に力がアップすると思います。