最後の特攻隊 [DVD]
価格: ¥4,725
太平洋戦争の末期、レイテ海戦の際、宗方大尉(鶴田浩二)は神風特別攻撃隊の指揮官として出撃するも敵に撃ち落され負傷。その後宗方は特攻隊の護衛隊隊長として赴任し、そこで矢代中尉(高倉健)と出会う……。男同士の友情を軸に、特攻で空しく命を散らしていった者たちの姿を哀切込めて描いた戦争大作。菅原文太、千葉真一など時の東映スターが勢揃いしており、それだけでも(まるでヤクザ映画のような貫禄に!?)圧倒されるが、中でもやはり戦中派・鶴田のストイックな佇まいが全編を覆うほどの迫力と貫禄に満ちており、悲痛なラストに至るまで深い余韻を残してくれる。ただしデビュー作『陸軍残虐物語』以来、『未完の対局』『男たちの大和』など、戦争と日本にこだわり続ける佐藤純彌監督ならではのシニカルな視点も決して失われてはいない。(増當竜也)