「幸せの流れにのる方法を知りたい人」を対象としている、それはつまり、いま現在「自分は幸せじゃないと感じている人」に読んでもらいたい本なのでしょう。その点で自分は想定読者に当てはまらず、それゆえか、これといって印象的な部分はありませんでした。

まずは「ありのままの自分」を受け入れ慈しむことの大切さ、「自分はこうあらねばならない、こうしなければならない」という強迫観念から離脱することの重要性など、共感する部分はいくつかあります。しかし、妙になれなれしい口調の文体や、いかにも女性受けを狙ったようなイラストなど、本のスタイル的に自分にはなじみにくい部分が多く、そのスタイルを我慢してでも真剣に読みたいと思えるほどのものとは思えませんでした。

著者の示す方法は非常にシンプルでわかりやすく、ある意味でありきたりともいえるものではないかと思いますが、そのシンプルでわかりやすいものでさえも見つけられないくらいに悲しみと苦しみの淵に沈んでしまう人もいるのでしょう。そういう読者(この本の本来の想定読者)にとっては、当たり前の幸福へと戻るきっかけ・道標にはなるように思います。幸せとは外的要因よりも内的要因のほうが大きいということに気づいていない人、気づいていたけど忘れてしまった人が、それに気づき思いだすための手引としては良い本ではないでしょうか。

イラストがかわいいし、作者の言いたいことの手助けになっています。
俺、男性ですが、違和感なく持ち歩きました(笑)
本を読みなれた方なら１時間ほどで読み切れます。
ただ、書かれているワークショップをやることが一番です。
鉛筆で字を書いたり、絵を描いたりするし、
イメージを思い浮かべる作業などがありますので、
お家でリラックスできる環境で読むことをお勧めします。
普段、本を読まない方にもお勧めできる読みやすさです。
お誕生日のプレゼント、お正月のお年玉、受験を始める学生や
就職活動中の方へのプレゼントとしても、お値段、お手頃でいいかも。

金額以上の、お金には変えられないすばらしい
人生プレゼントになることでしょう。

幸せの流れに乗る方法が、たくさんの人に広まってほしいと思います。
そして、この本は、何よりもそれが現実可能になる方法を書いてくれてます。

有効性が高く、自分でやりやすい心理療法が分かりやすく紹介されています。また、根本的な枠組みとして、心理療法と成功法則は同じだと説明されています。私も、専門的に心理療法を勉強していますが、ここまで分かりやすく大切なことを説明してある本はとても珍しいと思います。なにより、著者の暖かい気持ちが伝わってきます。

一見女性向といった表紙ですが、男性にも手に取っていただきたい内容です。
文章は気さく感じで簡潔にわかりやすく書かれていて、
可愛いイラストはそれがどういうことなのかビジョンを示してくれます。
互いが補い合っている感じで、とてもよくまとまっていると思います。
他の自己啓発本を読んでいればテクニックに見覚えのあるものありますが、
手順や内容がよく整理されているので、展開を覚えやすくやりやすいです。
ただ、文章量が少ないので(だから読みやすい)、
体験談や例文がものたりないのはちょっと残念でした。

イラストレーターの翼さんの名前が載っていないとレビューで書いてありましたが、
見落とされたのでしょう、目次の前ページにきちんと名前が記されていますし、
あとがきでは著者が名前を挙げて感謝されています。

理論は正しいところが多いとは思いますが、「あなたたち、知らないでしょ？僕だけが知ってるんだよね」というような、読者や他の心理療法家を見下した口調が鼻につきます。読んでくれる読者に対する感謝の言葉もなく、謙虚さのない偉ぶった調子です。ですので、合う合わないはあるかも知れませんが、読んでいて不快になりましたし、この方は、ご自身の問題を、潜在意識の深いところまで解決できていないのではないかという気がしました。

むしろ、本の半分を占めるイラストを描いているのに表紙にも奥付にも名前が載っていない、イラストレーター翼さんを労いたいです。