ベスト本です
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本書は、フォーカシングについて書かれた書物のなかで、最もわかりやすくかつ深い内容を備えたベスト本です。
フォーカシングとはこころのメッセージを聴く技法で、あらゆるカウンセリングの基礎と言うこともできます。フォーカシングに初めて触れようとする人は、まずこの本がベストなガイド役になります。
フォーカシングをとても平易に理解できるように書かれた名著!
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ジェンドリンのフォーカシングとして、フォーカシングが広まっている訳ですが、対訳が難しいのか…躊躇していた部分が私の場合にはたぶんにありました。
アン・ワイザー・コーネルさんがジェンドリンのフォーカシングをこうした形で理解・咀嚼した本を読むと、逆にジェンドリンが本当に言いたかった事柄が日本語と英語の訳の微妙なニュアンスのために何だか私には伝わって来なかった、そうした部分が結構あるように思いました。
さて、本著ではフォーカシングとは何か、から、クライエントが感じている感じ(フェルトセンス)をまず明確にしていき、その感じとクライエントが共存できるようにしていく、またはその感じが何を訴えているのか、そこに焦点をあてていく…フォーカシングのバラエティ溢れる効力が縦横無尽に記載された、そしてそれを読み込むのにも優しく、平易に書かれた本です。
違和感がある種「感じ」となって自身からすると異物となる。その異物は自身からすれば異物だけれども離れられない大事な感じでもあるから自分自身でもある。まずはこうした「内なる自分」を見つけることに重要性を持つ。
とても理解しやすいフォーカシングの本ではないでしょうか。本著をお薦めします。
すごく役立つ。
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簡単だけど、すぐに使えて、効果のある方法が、このフォーカシング。
インナーチャイルドの癒しとそっくりだけど、擬人化しない点で、僕には、取っつきヤスカッた。
関連書を読んで、知識と技法を深めたい。
この本はかなりの良書ですが・・
★★★★☆
この本はフォーカシングの解説書の中で一番分かりやすいのは間違いないでしょう。
他にも「漫画でわかる〜」などありますが、この本にはかないません。
ただ、フォーカシングそのものに関しては、普通の人には敷居が高いのかな、という気がします。
フォーカシングの肝は「心がこちらに話しかけてくるまで『集中力を維持しながら』待つ」ということなんですね。
しかし、瞑想や自己催眠や気功などといった、反応があるまで体の内部に集中し続ける経験がある人ではない限り、反応があるまで待ち続けるのは難しいのではないかと思われます。
なので、この本はかなりの良書ではありますが星4つ。
名著である
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アメリカ生まれの心理学書は、とかくスピード重視の方向に行きがちです。その点、本書はあくまでも先を急がず、ゆっくり歩くように教え伝える姿勢が、際立っています。これがどれほど大事なことか。
思えば、「はやく何とかしなければ」「こうしてはいられない」という焦りは、どれだけ回復を遅らせることでしょう。実際に回復した後になって、骨身にしみてわかります。
実はこのことは大きな矛盾をはらんでおります。「先を急がずにはいられない」心的状況は、かなり多くの場合、病の原因であり、症状であり、結果でもあります。時の流れを静かに受け入れ、自分のからだとじっくりと向き合えるならば、それだけで「心理的な健康度はかなり高い」と見なすことができ、そうであるならば「自分でできるこころの処方」(本書のサブタイトル)などもう必要なくなっているかもしれません。
だから、本書は実によい本であるにもかかわらず、現在バランスを崩している人には向かない(というかおもしろくない)でしょう。少し落ちついている状態で読むならば、平穏な日々を続けるために、助けになってくれます。