原作のコミックをもとに、本来のバットマンの世界観をリアルに再現したアクションアドベンチャーゲーム『バットマン ダークトゥモロー』。シナリオは、DCコミックスと「ファイナルファンタジー」を生み出した寺田憲史プロデューサーが共同で手がけたオリジナルストーリーとなっている。原作でおなじみのキャラクターも多数登場する。

   物語は、ゴッサムシティの警察署長、ゴードンが何者かに誘拐されてしまうところからはじまる。プレイヤーはバットマンとなり、ゴードン署長を救出に向かう。行く手には数々の罠が待ち受けており、多数のアクションや装備品、アイテムを状況に応じてうまく使い分け、難関を切り抜けていかなければならない。

   本作は、敵に気づかれずに尾行したり、曲がり角でのぞき見したりといった探偵的要素が盛り込まれているのが特徴。アクションだけではなく、敵のアジトへの侵入、パズル、謎解きなどさまざまな仕掛けが用意され、密度の濃いゲーム内容となっている。また、50分にわたるムービーも魅力のひとつ。アメコミファンならぜひおさえておきたい作品だ。（福島ヒデユキ）