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Seinfeld: Season 3 [DVD] [Import]

価格: ¥1,641
カテゴリ: DVD
ブランド: National Broadcasting Company (NBC)
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   『となりのサインフェルド』にとって、この第3シーズンは――ほかにもっと適当な言葉がありそうな気もするが――シリーズの魅力の“キモ”にあたる。番組は人間嫌いの色合いを深め(シーズンの締めくくりに、うんざりした様子のエレインが「新しい友達をつくらなきゃ」と自分に言い聞かせる)、キャストは自分の演じるキャラクターをいっそう理解し、脚本家は底力を発揮してサインフェルド史上に残るエピソードを書き上げた。中でも特筆すべきエピソードは、野球選手のキース・ヘルナンデスとJFKのニセモノが登場する「The Boyfriend」、フィリップ・ベイカー・ホールが本を探す図書館員役でジャック・ウェッブばりの演技を見せる「The Library」、「The Pez Dispenser」、クレイマーがLAに行って『TVキャスター マーフィー・ブラウン』に出演することになる「The Keys」だ。とりわけクレイマー役のマイケル・リチャーズは、今シーズンで彼本来の実力を開花させた感がある。“大人子ども”で“おジャマ虫”というクレイマーの不思議なキャラは、最初の2シーズンで確立済みだ。よって、第2シーズンの「The Chinese Restaurant」では不在だったクレイマーが、今シーズンでは出番をぐっと増やされ、仲良しなのにギクシャクした関係の3人組に絡んでいく。エレイン役のジュリア・ルイス・ドレイファスも油が乗り切っていて、「The Pen」では鎮痛剤の副作用でハイになり、「The Stranded」ではパーティーでの退屈しのぎに、結婚を控えた嫌な感じの女性に向かって「たぶん野犬があなたの赤ちゃんを食べちゃったのよ」と言い放つ(このセリフは映画『A Cry in the Dark』のパクリ)。ジョージ役のラリー・デイヴィッドの素晴らしさに至っては、とてもここでは語りつくせない。ジョージという人物は、シリーズの共同プロデューサーであるラリー・デイヴィッドの不安で神経過敏な面の投影だ。ジュリア・ロバーツがデンゼル・ワシントンについて語ったときの言葉にならって、アレクサンダーがエミー賞をもらってない世界になんて住みたくない、と言いたくなるほど、アレクサンダーは頑張りを見せている。
   しかし、この4枚組ディスクがTV作品DVD化の“お手本”たり得ているのは、その豊富なDVD特典ゆえだろう。エピソード解説集「Inside Look」、ポップ・アップ式オプション「Notes About Nothing」、少々カジュアルすぎるぐらい率直な音声解説など、重度のサインフェルド・マニアも満足できる情報が盛りだくさん。「The Pez Dispenser」のようなぶっ飛んだエピソードでさえ、現実の出来事にインスパイアされたものであることが分かる。特に注目しておきたいのは、「ジェリーはほかの出演者たちと決して群れようとしない」というアレクサンダーのコメント。これは本作の音声解説にも当てはまる。いくつかのエピソードでは、デイヴィッドがジェリーの相手を務めている。一方、それ以外のエピソードでは、アレクサンダー、リチャーズ、ドレイファスが一同に会している。彼らはゲスト・スターやエキストラについては嬉しそうに語るが、ジェリーについてはほとんど何も言わないのだ。(Donald Liebenson, Amazon.com)