ソフトウェア工学の必要性（動機づけ）を理解し、その中で最近特に重要な分野が何かを把握して、その各分野の概略を理解するのに優れている。各分野（各論）の解説は詳細まで掘り下げてあるわけではないので、この本をきっかけに実践的な本を読む必要があります。大学学部生向けソフトウェア工学入門書としてよいのでは。たださらに掘り下げた学習を助けるリファレンスや参考文献などの情報は希薄。

まだ比較的新しいこの学問分野は、この本のような、ソフトウェア危機やオブジェクト指向プログラミングなど、多彩な内容を含んだ教科書で勉強するのが良いと思います。
ちなみにこの教科書に練習問題は一切ありません。実践・開発の面から捉えるのなら、Ｊａｖａを詳しく取り扱った本がおすすめです。