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伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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タミヤの歴史が分かります ★★★★☆
田宮模型が「模型」というものにかける情熱が伝わってきました。
社長の情熱が周囲の人、世界中の人を動かしてここまで大きくなったのだと感じました。
本書はタミヤのプラモデルを多少でも作ったことがないと、分かりにくいのではないかと思います。
自分が作ったことのないプラモデルに関する章は、ちょっと読むのが難しかったです。
「1/48 フェアリー ソードフィッシュ MK.II」とか「1/32 零戦52型」とかつくってみたい ★★★★★
 『田宮模型の仕事』の文庫化の際と同じように大幅に加筆されていて良心的。

 日本を絨毯爆撃したB29など「自分の目の黒いうちは自分が嫌だと思う飛行機の模型は絶対つくらない」と宣言するミスター田宮ですが、たぶん、今回、加筆されたと思うところでも、太平洋戦争の思い出を語っています。静岡駅近くの実家で兵員輸送の列車が止った時、「これに水を入れてください」と差し出された水筒が竹の筒だったというのを見て《(竹ではこの戦争に勝てない…)とこの時、私は実感した》(p.17)というんですね。ふーん、竹の筒をつかっていたんですか…アカンわな。

 マブチモーターが世界一のメーカーになったのは《コイルを巻いて磁場をつくるモーターではなく、初めから磁場をもっている磁石をつくって動かす》(p.93)フェライトモーターへの転換だったというのも、なるほどな、と。MM(ミニタリー・ミニチュア)シリーズの兵士のフィギュアは、人間の1/7の寸法で原型をつくってもらい、それを立体縮小彫刻機のパンタグラフで倣い、1/5に縮小すると1/35の人間の金型ができる(p.170)というような話もうれしいかぎり。
「世界のタミヤ」へ…その足跡 ★★★★★
大井川の流れを生かした流通による木材を使用した学校教材からプラモデル業へと…。静岡県にあれだけ模型メーカーが存在するのはそういった理由からである。
その中でも常にハイレベルな商品づくりをしていて、常にトップの座にあるのが田宮模型だろう。この本はその模型メーカーを作り上げた田宮俊作氏を中心に、かつての模型ブームなどについて述べた一冊である。
男の子ならば、タミヤの模型にお世話になった、いや、今もお世話になっている人が多い事だろう。この本を読んでいて、小学生の頃に車のプラモにハマり、大学生の頃までよく作っていた事を思い出した。小学生の頃は当時流行っていたソアラを幾つ作ったか分からない程だった。しかし、タミヤの製品というのはいわゆるバリも皆無だし、パーツとパーツの合わせ目もキチッとしていた。特に中学生の頃に作ったフェラーリF40のリヤカウルのスポイラーの一体s成型など、「どうやって金型に入れたのだろう?」と思う程の素晴らしさであった。各社競作で他メーカーからもF40が発売され、それらも作ってみたが、どれもタミヤのクオリティにはかなわなかった。
また、一世を風靡したミニ四駆や、1/24のクルマ、R/Cなどには欠かせないマブチモーター社についても述べられている。数年前に馬渕社長親子が放火により殺害されたニュースはとてもショックを受けた。それぐらいにタミヤの模型同様、マブチのモーターも身近な存在だったし、タミヤにとってマブチというのは切っても切れない関係だったのだろう。
さて、以前も田宮模型について書かれた本は幾つかあったが、この本は更に良くなっている。模型好きなら書架に収めたくなる一冊だろう。
わかる人にはわかる ★★★★☆
 プラモデルの楽しさは、作った者にしかわからない。私はプロモデラーの山田卓司なる人物は、本書を読むまで知らなかった。プラモデルのプロの作者(これをプロモデラーというらしい)なんてこの世に存在することすら知らなかった。小・中学生の頃には、かくいう私も毎週日曜日ごとには、プラモデル作り熱中していたのに・・・・・・。タミヤ成長期の製品は私はそれほど知らない、むしろタミヤ以外のメーカーのものを作っていたように思う。後年、大きくなってから同年の相変わらずのプラモデルファンに聞いてみると、「タミヤが最高!」だという。本書には、タミヤ創業者の息子さんが、「タミヤが最高!」になった経過を当時の歴史的背景を併せ持って述べている。野村総研のクー、日産のゴーン、お隣の朴、朴といってもそこいらの朴ではなく、韓国大統領だった朴、等々の著名人がどんどん出てくる、という著者の自慢話もある。やはり、女性のプラモデルファンは少ないが、唯一キャロライン洋子という懐かしい名前が出てきたりして・・・・