アローン・イン・ザ・ダーク [DVD]
価格: ¥3,990
ビデオゲームとしても商品がある『アローン・イン・ザ・ダーク』はスプラッタなシーンや、プレイヤーが撃ち合いをするようなゲームのファンにはなじみのある銃撃シーンがたくさんある。ゲームから生まれた映画の中には、観客の満足度や興行収入のいいものもある。熱心なゲーム・ファンがどう思うか分からないが、『アローン・イン・ザ・ダーク』は、残念ながらそうした作品ではない。例えば、少なくとも『バイオハザード』や『トゥームレイダー』には、印象的なキャラクターや場面があった(セクシーなキャストについては言うまでもない)。だがこの『アローン・イン・ザ・ダーク』では、墓地、工場、路上での撃ち合いという平凡な場面が多く、キャスト(クリスチャン・スレーター、スティーヴン・ドーフ、タラ・リード)も、ひどく複雑なストーリーに生かされていない。そもそも「モンティ・パイソン」を思わせるような、説明的で長いサブタイトルのテキストが冒頭すぐに出てくるのがおかしい。ストーリーには科学者、兵士、そして絶滅した先住アメリカ人の小部族に飼われていた邪悪な生物について研究しているゾンビや見世物師らが出てくる。この生物が再び放たれ、ゲームではそれを攻撃するために撃ち合いをし、殺りくが始まる。ゲームシリーズにあやかったカルト的な作品とはいえ(最初のゲームが発売されたのは10年前)、DVDではその魅力はほとんど感じられない。映画を見た人は、タイトルがある意味で「言葉そのままだ」と思うだろう。(Ted Fry, Amazon.com)