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地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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旅本 ★★★★★
久々にいい本に巡り会えた。
先日カンボジアを旅して来たが、この本の様な現場はあるはずもなく、彼が住んでいたシェムリアップは
本当に良い街になっている。
この本は日記や、カンボジア人との交流が良く描かれておりとても充実した毎日がよくわかる。
そして写真も沢山あり、その中で衝撃的だったのは、シェムリアップアから本当に近いアンコールワットが
地雷原や戦争のまっただ中にあり、あの国道をほんの数キロ進む事が自殺行為だったこと。
現地は今や綺麗に鋪装された道で、しんじられないのだが、確かに一ノ瀬さんが撮影した国道に間違いなく
そして彼はそこで草や花を咲かせた・・・という逸話が現地にはあるそうである。
享年26歳 ★★★☆☆
この手記は、1972年2月、カンボジアで従軍しながら写真を撮ろうとしている日々の記録から始まる。最後の記録が、1973年11月。
歴史と呼べるほど過去ではないが、リアルタイムの記憶はほとんどない。今の姿だけみていると信じられないような、だけど、さほど昔のことではない。そして、描かれている言葉はどこまでもリアルだ。
記憶を掘り起こしてみても、カンボジアの悲劇といえばポルポト派が支配してからであり、一ノ瀬はそれ以前に命を落としているのだから、これは前夜の記録だったこともわかる。
それでも、凄惨だ。それでも、微笑んでいる人たちがいた。

なぜ、ここまで駆り立てられたのか。危険だとわかっているのに。凄惨な死をいくつもいくつも見届けても、それでもなお。
成果を否定することはしない。でも、理解することが難しい。共感することが難しい。
普通の背伸びしがちの無邪気な男の子が、人よりも駆け足で老成しようとしたかのような変貌が印象に残る。
文庫版の後書きとして書かれた、両親の手によるその後を読むことはつらかった。
アンコールワットに続く道を行くとき、きっと思い出すんだろうなぁ。このもやもやした感じを。
読んだら絶対にアンコールワットに行きたくなる ★★★★★
カンボジアで亡くなったのが34年前。
当時の文章がいまだに色あせずに伝わってきます。
読んだら絶対にアンコールワットに行きたくなる。現地の墓は偽物(?)らしいので行かないかもしれないけど,処刑跡という話もあるので少し気になる。

大沢たかおに似てると思うのですが,いかが?
良い意味で裏切られた。一ノ瀬 泰造自身が魅力的。 ★★★★★
シリアスなレポかと思っていた。
実際にカンボジアを旅行する際に読んだので、カンボジア人の明るさ、優しさ、いい加減さには何度も頷いた。
そしてそれを上回る一ノ瀬 泰造のタフさ、調子の良さ、お気楽さ。
戦争を撮ることを心から楽しんでおり、本当に不死身なのかな、と思わせる程。
作中にもあるが、母親の文章も見事。
息子を心配しつつ、しかし日本での日々を楽しみを報告する彼女の手紙。
そんな両親に、一ノ瀬が繰り返す、あのセリフにぐっとくる。
悲壮感もなく、説教臭くもなく、過剰な演出もない、秀逸の戦争ルポだと思う。
信念 ★★★★☆
一之瀬泰造というフリーの戦争カメラマンが
『アンコールワットを撮りたい』という志半ば、
消息不明になり、26歳で命を落とすまでを
本人や家族、友人の手紙や日記で綴られた作品。

凄い作品…ホントその一言に尽きる。
半ば読んでいて

『なんでそこまでできるんだろう』

『なんでそこで前に一歩踏み出せるんだろう』

何度もそう思った…でもそんな一之瀬泰造の
想像も出来ないほどデカく揺ぎ無い信念に体が震えた。