ある意味人間らしい
★★★★☆
一巻から読んで、ぐだぐだ感は相変わらずですが面白い作品だと思います。
この巻では、三宅君と仁菜の揺れ動く気持ちの書き方が上手だなと感じました。
ただ京介と麻生さんの揺れ動く気持ちは、あまり私には共感は出来ませんでした。
ある意味人間の汚い部分を上手に表現してるけれど、どっちつかずで中途半端だなとは思います。
(最後の方の京介の気持ちの動き方など。)
この流れがそろそろ変わる事に期待して、★4。
それでいいんです。
★★★★☆
恋愛って、こんなもんだと思います。それは決して、悪い意味ではなく。
仁菜は今まで盲目的に京介しか見えていなくて。二人の距離も物理的に至近で、お互いに恋人もいないし、相手を拒む理由もない。それに仁菜は「(不特定多数の男に)もてたい」という価値観の持ち主ではないようだから、京介以外の男子は、眼中になかったんでしょう。それが分かっていたから、三宅くんも今まで静観していたんでしょうし。
しかし、京介に恋人ができて、京介から離れなければいけない状況になった。京介以外の世界にようやく目が向いた(向けざるをえなくなった)。そんな絶妙なタイミングで、自分のことを真剣に大切に思ってくれている素敵男子が現われて、恋愛感情も感じることができているのに、「それでも京介への思いを貫いてほしい」なんて私は決して思えません。
一途が美徳だなんて思わないし、仁菜の母が言うように、若いんだからたくさん恋愛したほうがいい!と思います。
女の子の気持ちは変わりやすくて当たり前。変わりやすいからこそ、傷ついても、何度も何度も人を好きになれるんです☆☆
そして三宅くんの押し引きの塩梅が絶妙!それを計算ではなくて、あくまで仁菜の気持ちを考えた結果そうなっているところが素敵過ぎる!!そら〜惚れますよ。惚れなかったらアホタレですよ〜〜〜。
ということで、三宅くんと仁菜は、京介がらみですったもんだありつつも結果的には結ばれてほしい。京介とくっつくよりも、そっちの方が自然な展開な気がするのは私だけでしょうか…。
三宅のみ好印象
★★★☆☆
何だか中途半端人間の集まりですね、隣・あた。
京介を忘れてないのに三宅の隣にいたいと思う仁菜。
三宅に向かっている仁菜を目の当たりにし、今頃焦り出す京介。
元カレにムカつく事を言われ、京介に癒しを求める結衣子。
皆どこかフラフラしていて、芯がブレまくってる子ばっかという…。
三宅ぐらいですよ、真っ直ぐなのは。
揺れ動く気持ちを描くのはいいんですが、せめて仁菜の京介への気持ちは不動のものにして欲しかった。
完全に三宅に気持ちが向いてるな、と思えるほど三宅にドキドキする仁菜に、あれ?京ちゃんはもういいの?あんなに好きだったのに?と拍子抜け。
京介は京介で、仁菜と三宅が発展した事で、ようやく動く兆しがあったものの、何で今まで仁菜を拒んできたかがハッキリしないので、行け行け!とはならない。
今更なに焦ってんだよ自業自得だろ、散々仁菜を拒んできたくせに都合よすぎって感じです。
普通、主人公やヒーロー役に対して応援したくなる気持ちが芽生えるんですが、仁菜と京介にはそれを感じない。
応援したくなるのは三宅ですね。
一途に一人を想う子は可愛げがあって、頑張れ!って思います。
今後、京介への気持ちを完全に断ち切り、きちんと三宅を好きになってくれる事を期待します。
ってまぁ無理でしょうけど…。