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ぼくらの 11 (IKKI COMIX)

価格: ¥590
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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まさに指を折る傑作 ★★★★★
 地球を代表し、平行宇宙の地球と、巨大ロボットを駆って戦う十余人の子供たち。ロボットの駆動力は、操縦者である子供の命。ひとつの戦いが終われば、操縦者の命は即座に失われる。異世界との決着のその時まで、一つ、また一つと戦いは続いていく。
 死を正面にすえて描かれる作品は多くない。群像劇でもあることから、一人ひとりに割かれる紙幅は限られているが、場面の一つひとつに息詰まるものがある。思いが溶けていく場面も、理知が研ぎ澄まされていくところもある。
 一人ひとりが死生観を語り、あるいは露わにする。家族の、友人の想いが交錯する。大量の、登場人物のそれぞれの対話が、独白が、読者を否応なく考え込ませる。子供たちを取り巻く多くの大人たちの描写が、善悪を超えて、作品の死生観に厚みを与えている。
 最後に決着の着く戦いの部分は圧巻である。人間の弱さが、決断の重さが、描かれざる余白に思いを馳せさせる。だが、必ずしも重苦しいばかりの作品ではない。思わず笑いに引き込まれる部分も随所にある。
 エンディングにまで話を持っていく作者の構成力は見事である。話を破綻させなかっただけでもすごいとは思う。だが、大部分の子供たちが亡くなった時点で、残された家族のその後が描かれたことは、作品の世界を現実に接続し、一挙に作品世界を拡げている。また、そこに、死というものに対する作者の思いを感じる。
 この作品は、この十年で、片手の指に入る作品だと思う。大人が読んでもそうであるが、ぜひ小学校高学年以上の子供に読んでほしいと感じる。読み通すことさえできれば、間違いなく心に残るものがあるにちがいない。子供には何より考える素材が必要なのだ。毒にすらならないようなものは必要ない。
ぼくらの――戦いが終わる。 ★★★★★
衝撃的で、とてつもなく過酷なテーマを用いながら、ただの残酷な漫画で終わらず、たくさんの事を考えさせられた漫画でした。

過酷な条件のなか突き付けられる、自分の命と、自分の地球と、相手の地球という存在。
天秤にかけて良いのか、それすらわからない。

パイロットは、所詮はちっぽけな存在で、それでも大切なものを守れる力を持っている。
コエムシの言葉が印象に残っています。

それは不幸なのか、為す術もないよりも幸福なのか。
でも守る為には多くの犠牲の上に立たなくてはならない。

この事が最後の戦いでは特に強く描かれています。


表紙を見るたびに胸を締め付けられるような思いがします。力強く描写されたウシロ君の表情、空の青、みんなの笑顔。泣いてしまいたくなります。

残酷なのに切なくさわやかなラスト ★★★★★
この漫画に出会ったきっかけはアニメ主題歌の「アンインストール」を聞いたことです。

鬱で暗く残酷なストーリーだと思っていました。
しかし、含まれた強いメッセージはむしろ、私に今を一生懸命生きることの大切さや貴重さを気づかせてくれました。

私たちは気づかないうちに、気づけないうちに何かの犠牲の上に生きている。
今を生きていることは当たり前のことではないのに、当たり前だと思ってしまう私たち。

自分の生き方を問い直してみたくなる作品です。「自分なんて必要ない」「この世界なんていらない」と日々鬱な気分になっている人にこそお勧めだったり。

ウシロとコエムシの成長ぶりと伏線回収の仕方に感動。

この本を読んで、真面目に考えてみる。 ★★★★★
作者を知ったのは、なるたるのアニメを観たときです。アニメにしていいのか…と思いました。そんな強い印象でした。本屋に行くたびに、作者の本が気になりました。目に留まる…恐ろしい。「ぼくらの」も恐ろしく引き付けられ、読み終わりました。支持をしているわけではないけれど、いや支持しているのか…だってこの作品を支持したら、何か残酷でしょう。でも、人の犠牲はずっと昔から続いてきたことで、その上で誰かが生き、これからも続くことで未来に繋がってくのかと、この本を読んで考えさせられました。
今、犠牲の上に立っている私はもっっと優しい人間に改心しなくてはとか(苦笑)作者は狂っているのではなく、物凄い優しい人なんじゃないのかとか(超苦笑)

ぶっ飛びましたが、
人が「忘れてはいけないこと」そんな感じです。

超オススメではありませんが何か感じられる作品だと思います。
つまりこの漫画読んでよかった。 ★★★★★
率直に言って、この漫画を読んでて良かった。読み始めのころ(特に二巻三巻)は過酷な展開に、つ・・つらい・・・と思ったりしました。と同時に結末がどうなるかもよく想像してたんですが、ついにこの巻で最終回。最小限のセリフと登場人物の表情や情景だけで読者に伝える手法が本領発揮してます。ウシロ君の相手が何を狙っていたのかが語られてないにもかかわらず読者にわからせるとこなんてすごい。それにしても、あー(涙)、連続見開き(特にジアース顔アップ・・・)という見せ方からウシロ父の涙の場面でいままでのぼくらの戦いを思い出し自分的涙腺爆発最高到達点に。
ここまでセリフを抑えながらも感情を読ませてくれる漫画家はほかにいない!もうこれでよかった!落ち着くところに落ち着いた終わり方だ!しかしこの結末を想像はしてなかった!『なるたる』より良かった!