挿絵で大好きな小椋さん。
前作の漫画も読みましたが、あいかわらず文句なしのかわいらしさ！！
レトロ感漂う表現と、時代遅れを感じさせない絵柄が素敵です。

お話のほうは、今回どれも短すぎて、全体的に同人誌のようでした…
雰囲気に終始し、キャラクターそれぞれが笑ったり泣いたりはするのですが
どんな理由でそうなったのか、どうしたいのかがイマイチ伝わってこず、
盛り上がりきらないままはい終わり、という消化不良な印象。
商業誌なのでもう少し流れのあるお話を読みたいなと思いました。

次回は少し長編の作品を期待したいです。

初めて小椋ムク先生の本を買ったのですが、すごく良かったです。
表紙買いする絵の美しさもあったのですが、中身の短編と読みきりがそれに負けないような内容で、
買ったあとに「他の小椋ムク先生の漫画が読みたい！」と思うぐらいの内容でした。
個人的には「木曜日の憂鬱」が萌えすぎて床ローリングしそうになった。
受けと攻めのやり取りがすごくいい感じです。
あとがきで3冊目のコミックスです〜ということが書かれているのですが、
じゃああと2冊と、挿絵の本もすべて買ってしまおう・・・ｿﾜｿﾜ　
という感じで、次にも期待できるしさらにそれの前の作品も読みたくなる、
ファンを通り越して虜になってしまった。

この方の作品を購入するのは初めてだったのですが、ひと目で好きになりました。
ふんわりとした感じの絵柄に癒されました。ふわっとしていて可愛いな、と。
なかでも保父さんの話がいいですね。主人公以外の登場人物たちも丁寧に描かれており、とても好感が持てます。

小椋ムク先生の作品を初めて知ったのは「センチメンタルガーデンラバー」でした。書店での表紙買い。正解でした。あまりの可愛さと切なさに涙が止まりませんでした。それからすっかり小椋先生の作品にハマり、コミック派の私としては待望の作品でした。期待を裏切らないストーリーにまたまた涙…特に「せんせい、あのネ」は参りました。幼稚園児の可愛さは必見です。是非小椋先生の作品に触れてキュンキュンして欲しいです。

ムクさんの描くキャラの可愛いさは定評があるかと思いますが、それに加えてある種の切なさ・もの悲しさを表現できる所がすごい。
こういう可愛いらしい絵柄で、人の気持ちの裏側や暗い部分をもっと描いたら…と思うだけでわくわくしますね。ちょっと毛色の違う「泣いた白い鬼」「木曜日の憂鬱」を読んでそう思いました。

もちろん、甘酸っぱい青春モノや、胸が疼くような恋愛話も素敵です。余韻の残る短編や上手くまとまった中編もいいですが、表題作の年下無口高校生と先輩の話なんか、がっつり一冊にまとめても面白そう。