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黒船 (Cue comics)

価格: ¥1,260
カテゴリ: コミック
ブランド: イースト・プレス
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 「このおもしろさが判る奴は本物だ」。かの宮崎駿監督は黒田硫黄作品をこう評したが、その魅力が凝縮された12タイトルの中短編を収録した本書を一読すれば、誰しもその評価に納得するに違いない。

   18世紀を舞台とした海洋冒険譚である中編「鋼鉄クラーケン」や、江戸時代にベトナムから日本にやってきた象とその飼い主の物語である「象の股旅」は、紆余曲折のドラマがはるかなロマンを感じさせる。一転して、現代の平凡な女学生の日常風景「年の離れた男」や料理マンガ「肉じゃがやめろ!」では、ひょうひょうとしたユーモラスな展開を見せつつ生活感も感じさせる。内容は非常にバラエティーに富んでいるが、そのどれもが厚みのあるおもしろさを発揮している。

   独特の筆絵調のタッチはとても絵画的である。少なくとも写実的ではない。しかし、黒田硫黄作品の登場人物には、まるですぐそこに存在しているかのごとき躍動感がある。それを生みだしているのが、登場人物の表情の豊かさだ。気をつけてみると、1カットたりとも同じ表情をしていることがないのには驚かされる。構図取りの見事さも特筆モノだ。1コマ1コマがまるでカメラマンの作品のようで、一瞬の風景をとても印象的にとらえている。本書収録の「わたしのせんせい」は、主人公の少女が自転車で走っていくシーンで終わる。ここではたった2ページの間で前後左右、上下、アップ、俯瞰の構図を巧みに使い分けており、気持ちの良い余韻を演出している。

   本書収録作品は1話2ページの短編から90ページ超の中編までがそろっている。じっくり読みたい人も軽く試してみたい人も、これ1冊で黒田硫黄の魅力を存分に味わえるはずだ。(芝田隆広)

まさに新感覚 ★★★★★
冒頭の話で女の子が、細野晴臣さんの名曲「終わりの季節」
歌いながら、自転車こぐところが最高です。
あと大画面でのキスシーン!!

パワーあるぜ、しかもヒネまくってるぜ!
という感じがすべての作品につまってます。

変わり者系の漫画の多くのように、座りっぱなしで
皮肉な視線、というだらしなさが無いのが、
黒田さんの素晴らしいとこだと思うのです。

ダメでもともと、行く先よくわかんないけど、
とにかく走っとけ!!
みたいな。
そんで、
「あ〜疲れた、ジュース買ってきて」
的のん気さで終わる、おかしな漫画家さんですねえ。

こういう作品が、一時的な風潮で語られるのは
もったいないです。
高野文子さんのように、早く殿堂入りしてほしい。

昔の漫画以外価値がない、と嘆いてる
人にも大推薦!!
理解できなかった ★★☆☆☆
黒田硫黄って一部ではとても評価が高いでしょう?絵が躍動的だとか荒唐無稽な展開がいいとかって。だから1冊買ってみました。「誰しも納得するだろう」ってレビューもあったけど、正直、個人的には理解不能でした。好き嫌いの問題だと思うんですが、躍動的だとされる絵も粗雑な感じがしたし荒唐無稽とされる部分もわけのわからない展開にしか思えなかったし、リアリティは感じませんでした。どの辺がそんなにいいのだろう?絶賛する人と自分の人生のバックグラウンド、これまで経てきた趣味の遍歴を比較したくなったのでした。
リアリズム ★★★★★
 é»'ç"°ç¡«é»„って作家は、なã‚"だな、根底に骨太のリアリズムがあるね、うã‚"。だから、作中でとã‚"でもない出来事が起ã"っても、すã‚"なりとå-ã'å...¥ã‚Œã‚‹ã"とができる。
 基本的にé»'ç"°ç¡«é»„の作å"ã¯åŸºæœ¬çš„にどれもおæ°-にå...¥ã‚Šãªã®ã ãŒã€ã"の本にç'ã‚ã‚‰ã‚Œã¦ã„るお話の中で特にわたã-が好きなのは、「剛鉄クラーケン」と「像の股æ-...」。

 前è€...にé-¢ã-ていえば、カイとかイカのお姫様とかのè'å"ç„¡ç¨½ãªè¨­å®šã‚'、十å...«ä¸-ç'€æ±ã‚¤ãƒ³ãƒ‰ä¼šç¤¾æ‰€å±žã®è»è‰¦ä¹-りやら海賊やらのç"Ÿæ'»æ„Ÿã‚ふれる微ç'°ãªæå†™ãŒã€ã‹ãªã‚Šã®éƒ¨åˆ†æ"¯ãˆã¦ã„ると思う。後è€...も、前半でå½"時の像使いのç"Ÿæ'»ã¨å®ŸçŠ¶ãŒãã¡ã‚"と描かれていなかったら、後半の「像の股æ-...」部分の「思えば遠くに来たもã‚"だ」的感æ...¨ã‚‚è-„くなっていたã"とだろう。

 リアリズムという意å'³!ã!!§ã¯ã€ã€Œæµ·ã¸è¡Œãã€ã‚„「自転車フランケン」などの一連の「ふたりの女の子」シリーズも、かなり面白い。はっきりいって、æ-¥å¸¸ã®ä»-愛のないエãƒ"ソードのç¾...åˆ-、でã-かないのだが、そのä»-愛のない題材ã‚'描いても、変にå'³ãŒã-みでてã-まうの

巨大生物ノスタルジア ★★★★☆
 この人は、文化系不良女学生のバンカラな心情描写が巧くてよろしい。そして、日常の書き方と、世界の時間の外にいる人間の日常の書き方が巧い。

 巧いのだが、普通のオルタナ感動モノでは終わらせず、大概の場合中盤当たりからもうなんだかむちゃくちゃなスーパーナチュラル(たいていは巨大生物か巨大ロボ)の有無をいわせぬ介入によってもうなんだかむちゃくちゃになり、徐々に破綻していくようでいかないようでやっぱり大破滅。でも希望に満ちた破滅。そこがカタルシス。

 短編集としては前作となる「大王」に比べて、こなれたというか、良くまとまったキャッチーな話が多いような気がします。でも無茶苦茶さとか荒さが氏の魅力だと思ってる人間からは、「大王」のほうがベターかもしれません。世俗離れした感じが好きだったので、あんまり露出してほしくないなあ。でも「二人」シリーズと「鋼鉄クラーケン」は傑作だなあ、と、二律背反な感じ。

#スミレ画報の三人も友情出演(?

いい男といい女 ★★★★☆
 きれい(清潔な)漫画はいっぱいあるけど、黒田氏の描く人物や動物は生き生きとして素敵だなぁと思う。ストーリーもバラエティーに富んでいて、企画ものさえも黒田氏の世界になってしまうところがすごいと思う。でも個人的には何気ない日常や、夢の話が感覚的に共感できて好き。