18世紀を舞台とした海洋冒険譚である中編「鋼鉄クラーケン」や、江戸時代にベトナムから日本にやってきた象とその飼い主の物語である「象の股旅」は、紆余曲折のドラマがはるかなロマンを感じさせる。一転して、現代の平凡な女学生の日常風景「年の離れた男」や料理マンガ「肉じゃがやめろ!」では、ひょうひょうとしたユーモラスな展開を見せつつ生活感も感じさせる。内容は非常にバラエティーに富んでいるが、そのどれもが厚みのあるおもしろさを発揮している。
独特の筆絵調のタッチはとても絵画的である。少なくとも写実的ではない。しかし、黒田硫黄作品の登場人物には、まるですぐそこに存在しているかのごとき躍動感がある。それを生みだしているのが、登場人物の表情の豊かさだ。気をつけてみると、1カットたりとも同じ表情をしていることがないのには驚かされる。構図取りの見事さも特筆モノだ。1コマ1コマがまるでカメラマンの作品のようで、一瞬の風景をとても印象的にとらえている。本書収録の「わたしのせんせい」は、主人公の少女が自転車で走っていくシーンで終わる。ここではたった2ページの間で前後左右、上下、アップ、俯瞰の構図を巧みに使い分けており、気持ちの良い余韻を演出している。
本書収録作品は1話2ページの短編から90ページ超の中編までがそろっている。じっくり読みたい人も軽く試してみたい人も、これ1冊で黒田硫黄の魅力を存分に味わえるはずだ。(芝田隆広)
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巧いのだが、普通のオルタナ感動モノでは終わらせず、大概の場合中盤当たりからもうなんだかむちゃくちゃなスーパーナチュラル(たいていは巨大生物か巨大ロボ)の有無をいわせぬ介入によってもうなんだかむちゃくちゃになり、徐々に破綻していくようでいかないようでやっぱり大破滅。でも希望に満ちた破滅。そこがカタルシス。
短編集としては前作となる「大王」に比べて、こなれたというか、良くまとまったキャッチーな話が多いような気がします。でも無茶苦茶さとか荒さが氏の魅力だと思ってる人間からは、「大王」のほうがベターかもしれません。世俗離れした感じが好きだったので、あんまり露出してほしくないなあ。でも「二人」シリーズと「鋼鉄クラーケン」は傑作だなあ、と、二律背反な感じ。
#スミレ画報の三人も友情出演(?