時代
★★★★★
私のような凡人には、正直理解困難な物なのかもしれない。
内容をどこまで呑み込めているのかは自信が無い。
けれど、この厚さ(と価格、…苦笑)にも関わらず読破し、そして何なのかは掴めないけれど肚の底に残っている。
不思議な話だ。
こういう類いにありがちな、ご利益物でもいわゆる癒し系でもない。
ただ、神秘と魂の愛(かな)しさを物語っているような気がする。
そして、ひたすら自己を希求し続けるような孤独が孤独でなくなる時に、救われた思いがした。
また、少し逸れるけれど、言葉の表現がコンピュータシステム的で、まさに時代ならではかもしれない。
10年前では、きっとこういう言い表し方にはなじめなかったと思う。
私にとっては、明確に説明出来ないけれど、とても惹かれたシリーズでした。
完結おめでとうございます!