ランド・オブ・ザ・デッド [DVD]
価格: ¥1,800
『28日後...』、『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『バイオハザード』が続いてヒットしたことや、自身が手がけた『ドーン・オブ・ザ・デッド』のリメイクが成功したことから、ジョージ・A・ロメロはこの『ランド・オブ・ザ・デッド』で再びホラーに取り組んだ。ロメロのゾンビ・シリーズの4作目で、1985年の『死霊のえじき』に次ぐこの作品は、一番古い1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』からストーリーはつながっている。ゾンビ(その腐敗臭のイメージから「stenches=悪臭を放つもの」とも呼ばれている)の数は増え続け、彼らは衰えない知性と集団の強さを見せ始める。生き残った富裕者層は安全に守られた高級高層マンションで贅沢に暮らし、ゾンビの恐怖におびえる一般社会を無視して、食べものや生活用品を調達するために、ゾンビが暮らす一帯に武装軍を派遣していた。サイモン・ベイカーとジョン・レグイザモが傭兵、デニス・ホッパーが極悪な支配者、そしてホラー映画ではおなじみのアーシア・アルジェント『サスペリア』のダリオ・アルジェント監督の娘)が、ベイカーの軍に雇われる元売春婦を演じている。これらのキャストが素晴らしく新鮮なわけではないが、この『ランド・オブ・ザ・デッド』は、前作のゾンビ・シリーズを印象づけた風刺を用いたのが効果的であった。面白みよりも怪奇さが目立つこの映画のシナリオには、ロメオのかつての冴えは見られないが、スケールの大きいB級映画として『Land of the Dead』はショッキングであり、特殊メイクや出演でトム・サヴィーニやグレゴリー・ニコテロといったホラー映画ならではの面々が関わっていることからも、ホラー・ファンには、次のゾンビ・シリーズが公開されるまで楽しめる作品である。(Jeff Shannon, Amazon.com)