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史記 (1) (小学館文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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横山版「史記」が読める喜び。 ★★★★★
横山光輝さんは、数々の古典、長編物語のマンガ化を成し遂げておられます。
「史記」は、その中でも特筆に値する偉業でしょう。
「三国志」「水滸伝」など横山光輝氏のお蔭で、中国古典が日本の現代人に幅広く伝わりました。
司馬遼太郎さんは、日本人の古典という感覚の中には中国の古典が含まれている、と語っておられます。
日本人にとっても「史記」「三国志」等は自らの古典なのです。
それは、中国文明の影響を受けるようになった奈良・平安朝時代から明治の頃まででしょうか、日本人は中国古典で勉強をしたのです。
中国の共産化で、これら古典を自らの民族の古典としたのは日本人のほうだったのかもしれません。
そして、入欧脱亜、和魂洋才の元で、中国古典は徐々に疎遠になっていきます。
そこに、横山版中国古典が登場しました。日本の文化ともいえるマンガによって綴られる中国古典。
とても良い組み合わせですが、横山光輝という偉大な才能なくして生まれなかった作品群だと思います。
横山版「史記」が読める喜びをかみ締めながら、読み始めています。
「文章は千古の事、社稷は一戎衣」(本の帯から) ★★★★☆
「文章は永遠の命を保つが、社稷の命ははかないものだ」と、
本の帯(伊達宗義氏)にある。
歴史に学ぶ、とよく言われる。
その歴史は書物、文字によって表された記事を根底に置く。
“人生”最高の戦略本 とあるが、
なぜにこの『史記』がもてはやされるのか。

疑いと、猜疑心、権力闘争、喰うか喰われるか。
何やら物騒な雲行きである。
ふつーに面白! ★★★★★
マンガだからというより、
エンターテイメントだから、
史実や正史と違う点があるのかも知れませんが、
歴史の好きな人に是非オススメです。

また、聞いたことがあることわざや
故事はここから生まれたんだーとか分かって結構面白いです。
横山光輝の傑作の一つ ★★★★☆
この作品は、歴史的偉業ともいえる司馬遷の史記に横山光輝が独特の画風により新たな命を吹き込んだ、従来の歴史漫画の域を越えた傑作である。

物語は司馬遷のオリジナルの史記に沿って進められる。
すなわち、始皇帝以前の春秋戦国時代、秦による中国の統一、項羽と劉邦による秦の打倒とその後の二人の争い、前漢王朝の鼎立、そして前漢の繁栄と凋落である。
全11巻よりなる。
最終巻では国家の衰勢ではなく、一個人に対しても視点が向けられる。

同じく横山光輝の三国志を親しんだ読者であれば、三国志に挿し込まれた古代中国の逸話が、まさにこの史記の中にすべて収められていることに気がつくであろう。
つまり史記は中国の古典中の古典なのである。

その史記をモチーフとして、横山光輝の描き出した本作品が我々に投げかけるメッセージは、単なる過去の時代を生き抜いた英雄達の冒険活劇ではない。
読者は過去の歴史を知る感動を覚えつつ、むしろ未来を発見するのである。

単なる漫画と思うなかれ、これは現代人が今を生きるためのバイブルとして十分に通用する作品である。
人間社会とはそもそも何であったのか。それを確認する教科書である。
ぜひ一読することを薦めたい。
すばらしい ★★★☆☆
 歴史が好きな私の、歴史との出会いは横山氏の三国志が始まりです。
 おかげで、今でも、活字・マンガにかぎらず、さまざまなものを歴史に求めるようになっています。

 史記はご存知、漢の武帝の時代に歴史を綴った司馬遷の生涯を通しての作品である。

 第一話 司馬遷 
司馬遷の史記に生涯を打ち込むいきさつを描写。

 第二話 名宰相・管仲

春秋時代の覇者 斉の桓公の宰相・管仲を描いています。
衣食足りて・・・などの名言が残っています。法家思想の源泉の一派だと思われる。