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ビューティフル・ワールド (フィールコミックスゴールド み)

価格: ¥957
カテゴリ: コミック
ブランド: 祥伝社
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「コーデュロイ」のほうがイイので4点、でもイイだろ? ★★★★☆
長くファンでいるが、客観的な目線で読んでいるので、なんでもかんでも満点はやらない。

パリの街で、ほとんど浮浪者めいた生活を送る美少年カップル(「ホモ」とも言う)のアレックスとモモのベタつく愛の行為の反復、それと些末な日々の出来事、やかましく彼らを取り巻く青年男女などを描いている。
長所は、ボーイッシュな少女ナナ(オカン的キャラ)と、アレックスの2人の美しい姉たち(双子)が、最後まで、男と寝ない(ベッドシーンがない)点だろう。つまり、ホモカップルと対照的な、爽やかな余白になっている。

簡単に言ってしまえば、ちょっと(相当?)愚かしい青春のはかなさと、どれだけ汚れても結構キレイでいられる人生の一時期を、例の太めの線でザクっと切り取った作品で、「コーデュロイ」の1〜2年後に描かれたこともあり、続編的な印象を与える。
ということで、「コーデュロイ」のほうに5点。

いずれにしても、「決してやって来ない世紀末を(1996〜98年)やり過ごそうとする気分」が、そこかしこに滲んでいる、なんてことをコメントしておきたくなる。10年経ったついでだから。
つめたい綿菓子のような世界 ★★★★★
マンガのレビューを書くのは初めてです。

たとえば、雲ひとつない空を見上げていたら、まるで底のない湖を覗き込んでいるような気分になって、空恐ろしくなったとします。

しかし、それを一緒に歩いている人に告げても、まったく解ってもらえません。
いくら説明しても解ってもらえない。

そういう感覚の微妙な捉え方は、他人と共有することはむずかしく、
ましてや説明しようとしても、うまい言葉すらでてこないことが大半です。

ところが、やまだないとのマンガを開くと、同じような捉え方が、何でもないことのように描かれていたりします。

私にとってやまだないとというマンガ家は、そういう作家です。

⊿余談ですが、江國香織という小説家にも近いものを感じます。

この『ビューティフル・ワールド』という作品には、何人かの若い男女の日常が描かれています。
彼らは皆、すこし「フツウ」とは違った生活を送っています。

しかし、自由なようでどこか窮屈な日常に時おり目を見張り、

孤独だけれども、そばにいてくれる「誰か」はきっといる、ということに少し安心し、
膨大すぎる長さの「未来」を思って戸惑う彼らは、
とても健全なように思えるのです。

淡々とページがすぎてゆくなかで、彼らは彼ら自身の「明日」を、
ごく自然に自らの手でたぐり寄せていることがわかります。

そして、わたしたちもきっとそうなのだろうなと、ふと思わされるのです。

あからさまにあたたかい言葉を並べた作品ではありませんが、
彼らのゆるゆるとした日常にそまってゆくと、
まるで綿菓子のようにあたたかな自らの日常に気付かされる、
そんな作品です。

脳みそだけが無重力を感じるくらい孤独に疲れてしまったとき、

この作品を手にとってほしいと思います。

おすすめします。 ★★★★★
こんな漫画を探している人は多いはず。クールでドライで、でもあったかい。素敵です。描かれている世界は冷たくて厳しいんだけど、でもその上には優しさとか思いやりとかで溢れている感じ。アレックスもモモも素敵だし。派手な展開もなくて、みんなただやってくる日々を暮らしてるだけなのに。この漫画凄く魅力的です。寂しい時に読んだら感じるものは大きいかも。凄くおすすめです。
スバラシキこの世界 ★★★★★
 ないとさんの作品はどれも好きだけど、愛があれば、君がいれば、世界はそれでいい。と思えるやさしいお話。引力にさえ見放されたような寂しさを感じたことのある皆様にお薦めします。世界はあったかいです。