高校時代からファンである山下和美ワールドはやっぱり期待通りです！
あと一年もたたないと３巻が読めないなんて悲しいくらいです。

102歳のエリザベスのパワフルなことといったら・・・・。
毎日1000万円ずつ使っても100年かかるという財産を「一番素敵な恋をした人」に
全部あげるとエリザベスが言ったことから、早乙女家の嫁たちや孫、下宿人たちを
中心に様々な物語が展開されます。

柳沢教授をゴージャスにして、わがままにして、強引にしたらエリザベスになるのかしら？
とにかく面白くて、今後のストーリーがすごく気になります。

やしゃ孫以外は血のつながっていない嫁2人と102歳のエリザベスの繰り広げる喜劇。エリザベスのバイタリティにはいつ読んでも圧倒され、元気がでます。
エリザベスにふりまわされてなんだかんだ言いながら助け合う女4人家族がコミカル。人生のちょっと苦いところも、楽しいところもまとめて魅力にしてしまう、女屋敷のコメディ、のぞいてみませんか。

山下 和美作品に共通する魅力は人間描写。さまざまな人間、
非凡な天才肌から、人生に不器用な人、どこにでも居る平凡な人まで、
さまざまな人間を魅力的に書き上げる！
本作品も、さまざまな種類の個性的女性が、エリザベスを中心に絡み合う！
まさにハーモニー！
人生を楽しむことに躊躇しないエリザベスは、その鋭い瞳で物事や
人間の本質を見抜き、その人間模様を満喫する。

とてもかっこいい女性でした！

とにかくおもしろい！登場人物がとっても個性的で楽しくて、そしてパワフル！
120歳のエリザベスが現役でがんばっている感じがとっても楽しい一家です。どこにも居ないような人たちですが、
私達の周りにありふれている問題にどう対処(解決？)していくのか・・・。
これからの展開が楽しみ！