柊舎《目指せ、1日1冊!》
★★★★★
●12月新刊文庫●
33歳独身OLの江利は友人の出た素人落語の発表会から自分も演じてみる側に…。
◆落語なんて判らない…と言う方に楽しんでほしい作品です。用語解説などもありますので判りやすいですし。その分落語に詳しい方は物足りない感じはあるかも?
でも私はまったく落語の判らなかった江利が落語にハマっていく感じがとってもいいと思うのです。
落語に限らないと思うんですが、何かにハマる…その感覚はだれでも知っていると思います。
ちょっとの間も触れていたい、出来てるわけじゃないけど新しい事がやりたい!江利で言えば今まで使ってなかったiPodに落語を入れて聞き、1つの話を覚えれば、もう次の話がやりたい…この感じがとっても良くわかるし、伝わってくるので、読んでいる方も楽しくなってきます。
もちろん落語の話だけでなく、仕事の事、腐れ縁と化してしまった恋人の事や、実家に起こる話など問題もあり、それが落語のネタと絡まることで、落語を糧として成長していくのです。
読んでて元気がもらえたと思います。