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グッドラックららばい (講談社文庫)

価格: ¥820
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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グッドラックららばい ★★★★★
なぜかどんどん引き込まれた。
バラバラだけどなぜかちゃんと繋がっている。
家族ってこんなもんなんじゃないかな。
一見あり得ないようだけど、実はすごくリアルなんじゃないかと思った。
現実離れしていると思う。 ★★★☆☆
平安寿子さんの作品で初めて読みました。
ん〜、なんかすっきりこない。
家族としての体を成していない家族のお話で、ストーリーは新鮮でよいのですが、ちょっと現実離れしている感じがして物語に入っていけない。
エンディングもあっけなさすぎ・・・
呆気にとられて、そして ★★★★☆
小説に2種類あるとします。大事を小さく書く小説と、小事を大きく書く小説。本書は前者です。父と二人の娘を残し片岡家の母が突然家出、20年も帰って来ないのです。なのにこのサバサバとした書きっぷりは何なのでしょう。呆気にとられながら読むうち、著者は確信犯だと気づきます。言いたいことが明確にあって敢えてそうしているのです。

残された家族。初めは驚き戸惑います。しかしその反応も自己中心的で、それぞれの勝手な解釈で処理されていきます。一体この母どうして家出を?と彼女の10年分の生活を描く章を読んでみれば、「何でこの人こんなに悩んでないの?」とこれまた呆然。旅芸人一座について行き、なりゆきで旅館のおかみをやり、なりゆきで左官屋のベビーシッターを・・・その間の家族との交信は、貯金とたまの電話。「家に帰るのは、疲れてからでいい。家はそのためにあるのだから」

母に限らず、片岡家は生理的に動く人の集まりのようです。セックス第一主義の姉。上昇志向と支配欲で邁進する妹。「文鎮」とあだ名される父が一見堅実な人を思わせますが、たまたま規律に則った生活が大好きなだけ。この人も生理に従って生きる人です。そして20年後、母が帰ってきて前日の続きのようにそこにいるのです。姉は思うのでした。「どこにいようと、この人は積子(姉)の母で、積子はこの人の娘だ。そして、それぞれの方法で生きているのだ。それだけのことだ」 それこそ生理的に、家族とて「生きていくのは、一人だもの」とわかっている片岡家であり、それが著者の語りたいことなのだと思います。

彼らを見習えば、瑣末事から解放されすっきりきっぱりと生きることができるかも? でも小心者がいきなり真似をすると怪我しそうですから、慎重に少しずつ試してみます。解説は山田詠美さんです。
一つ一つは面白いが全体としては散漫 ★★★☆☆
 ふらっと家を出たまま10年以上帰らない鷹子お母さんが豪快。上昇志向の塊の立子と、無責任なセックス中毒の積子というのも、小説の素材として面白いキャラクター。「積み立て」から名前をつけた信也お父さんのケチで小心ぶりも、独特。
 一つ一つの話がとても面白い。でも、鷹子お母さんの章が一番かな。ただ全体としてみると、どうにも話がまとまらない。「でもなんとなく家族」では、無理がある。ちょっと散漫に成ってしまって、不思議な家族のよもやま話になってしまっている。
不思議な爽快感 ★★★★☆
登場人物ひとりひとりの「自分のために生きる様」を読んで、爽快な気持ちになれた。

妻は家出を楽しみ何年も帰ってこない。
夫はそんな妻を寛大に許して(見て見ぬふりをして)日常を過ごしている。
クール過ぎる姉は家族に対して何の関心も払わない。
妹は家族そっちのけで、毎日に全力投球の勝負を挑んでいる。

こんな変な家族なのに、一人一人の生き方に共感できる。あれよあれよという間に読んでしまい、読み終わった後には爽快感があった。
こんな家族が近所に住んでいたら、ぜひ友達になりたい!と思わせる本。