毎日仕事をしていると自分は直ぐに何とかしなきゃと思っても他のスタッフは考え方が違ったり逆に自分だけが重要性を飲み込めなかったり。

社長の立場からすれば社員のミスを拾う為に奔走したりで忙しくなってしまう原因なのですね。

そんな危機感や緊急感のギャップが仕事のコミュニケーションをやりづらくしてしまうことってあるとおもいます。
　　
この本ではこのギャップを埋めるために経営をガラス張りにして社長の夢や目標が社員共通のものとすることが、社員全員参加の意欲のある企業作りとなるとかかれています。

たしかに共通意識を持つことは問題を減らすことになるので共感できました。

この本はほとんど全ての社長が「ああ、そうなんだよ」と共感できる『共通の悩み』を取り上げております。
かなり多くの経営者との実体験を踏まなければここまで典型的な事例を書くことは出来ないでしょう。コンサルティング歴の長い著者ならではの“本物作品”だと感じました。

またこの本は社長だけでなく、多くのビジネスマンにもお勧めできます。何故ならば、「どういう行動をしたら社長や上司の評価が高まるのか」が明らかになるからです。

中小企業の社長にとって、社員に危機感がないことは悩みの種です。危機感がないのは、社員が「経営の当事者意識」を持っていないことからきていると思います。この本には、社員に「経営の当事者意識」を持たせるための「具体的な仕掛け」が詰まっています。実際に著者の指導を受けているように感じるくらい、具体的な手順が書かれています。情報をオーブンにすることについては他でも言われていますが、難しい情報を伝えても社員は受けとめられないと思います。「社員にわかるように伝える工夫」にまで言及しているところが、この本の価値だと思います。