インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

13月の悲劇 (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 白泉社
Amazon.co.jpで確認
趣向の違う四力作。 ★★★★★
<オカルト>13月の悲劇・・・俳優の隠し子のマリーが、母の死後、寄宿舎つきの学校に入れられ、規律のきびしい学校だと思っていたら、悪魔の学校だったというお話です。友人を殺され、父に魔の手が伸びていることを知ったマリーが、偶然親しくなった男性カルロスと共に、徹底的に戦う、勇気あふれるお話です。
<パニック>金色の闇が見ている・・・エスターは体の弱い弟サミュエルの療養のため、親戚の家に滞在することになります。その街は、ねずみの駆除のために飼った猫が増えすぎて、人々に疎まれていました。サミュエルの猫二匹も、保健所に連れて行かれ、内一匹は殺され、一匹は逃げて人を襲うようになり、次第に凶暴化する猫の集団の中で、リーダーにのし上がっていきます。
<ロマンの魅力>冬のひまわり・・・ニコラは子供の頃、奇妙な絵を見ました。それは少年の肖像画なのですが、背景を見ると、雪の中にひまわりが咲いているのです。ニコラは大きくなっても、冬に咲くひまわりのことを忘れることができません。その間、家運は傾き、暮らしがかわり、家族の期待を受けて、将来の伴侶を得るべく有名校に進んだニコラは、ニュースで山で遭難して生還した人が雪の中でひまわりを見たと話すのを聞きます。それに加えて絵の元の所有者にも会います。ロマンを求めるすばらしさを確信したニコラは、それまでの交友関係を絶ち、山登りを始め、冬のひまわりを探します。
<運命の不思議さ>ポリアンナの騎士・・・ポリアンナが困難に差し掛かった時、いつも助けてくれるレナード。それはポリアンナが生まれてくる前からして、そうだったのです。二人は何度も出会いと別れを繰り返します。

子供の頃は単行本で持っていた13月の悲劇が一番気に入っていて、冬のひまわりは何とも思わなかったのですが、40歳の今読み返してみると、冬のひまわりが一番心に残りました。人に理解されなくても、ロマンを追い求めることはすばらしいです。
怖いです ★★★★★
4作品が収載されています。

「13月の悲劇」
母親を亡くしたマリーが俳優の父親に疎まれて、聖バラ十字学校に転入するところから話は始まります。実はそこは悪魔崇拝の学校であり、マリーはそれを外部に暴くために奔走します。

「金色の闇が見ている」
身体が弱い弟のために田舎の町に越してきたエスター。その町はネズミ駆除のために猫が大量にもちこまれ、それが増えに増えて今や村人よりも猫が多い状態。
食料欲しさに猫の大群が人間を襲うようになり、エスターも人間と猫達の戦いに巻き込まれていきます。

「冬のひまわり」
小さい時に見た肖像画に、雪の中に咲くひまわりを発見したニコラ。それが気になって、やがて雪の中で咲くひまわりを探し始める物語です。

「ポリアンナの騎士」
ポリアンナは普通の少女。命に危険がある事故に遭う度に、場所は違えど何故か同じ男性が助けてくれる。ポリアンナとその男性の、すれ違う奇怪な運命の物語。