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ゲゲゲの鬼太郎 (3) (ちくま文庫)

価格: ¥652
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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世界の妖怪をほろぼそうとおもってるんだ ★★★★★
中公文庫3巻は鬼太郎のおばけ旅行を収録
世界のお化けを撲滅しようと廃材でイカダを作り海に乗り出す鬼太郎という衝撃のスタートから始まるこの作品
アニメで登場する海外妖怪なども多数登場し、終始ぎやかな雰囲気の内容になっています。

以下掲載順
「獏(バク)」
「水精(ヴォジャーイ)」
「妖怪大パーティー」
「妖怪七人の侍」
「ドラキュラ親分」
「砂妖怪(エキセル)」
「魔女サーカス」
「吸血鬼(キーエフ)」
「蛇人ゴーゴン」
「狼男とゴーゴン」
「決闘コロセウム」
「蝋人形妖怪(カリーカ)」
「ベルサイユの化け猫」
「霊魂爆弾」
「ベアード」
「ブードー」

解説 大泉実成
初出一覧

二大傑作を収めたお買い得の巻 ★★★★★
「鬼太郎シリーズ」第三巻だが、「妖怪大戦争」、「大海獣」の二大傑作を収めたシリーズを代表する秀作。

「少年マガジン」に連載された当初は、鬼太郎が悪い人間を懲らしめる勧善懲悪的パターンが多かった。それを打ち破り、鬼太郎vs妖怪の対決パターンを確立したのが「妖怪大戦争」。鬼界ヶ島からの少年の頼みで鬼太郎が妖怪を集める冒頭から始まって、日本妖怪軍団vs西洋妖怪軍団の対決に話が進む本作は、構想と言い、ストーリー展開と言い画期的なものだった。相変わらずネズミ男の動向が勝敗に直結するのは水木先生の楽しい工夫。「大海獣」は水木先生の南方での戦争体験が色濃く出ているが、そんな事は表面に出さずストーリーの面白さに徹している所が潔い。功名心を持つ若い学者のため鬼太郎が大海獣に変身させられ、人間に襲われると言う皮肉な設定の中、最後は人情に訴える辺りに水木先生の人柄が窺える。その他の作品も初期の香りを漂わせて味わい深い。

鬼太郎ものの面白さが存分に味わえるお買い得の一作。

実質的な第一巻です ★★★★☆
第1部「手」「水虎」「吸血木」「妖怪大戦争」、第2部「大海獣」、第3部「吸血鬼エリート」の計6作品を収録(解説は佐野史郎「異形なるものへの憧憬」)。

本シリーズの第一巻、第二巻はさまざまな時期の作品を収録したオムニバス形式でしたが、第三巻からほぼ初出順に作品を選んでいます。したがって雑誌版「鬼太郎」の第一作の「手」を収録している本巻は、実質的な第一巻といってよいと思います。また収録数が少ないのは、「大海獣」「吸血鬼エリート」が長編だからです。

全編が「墓場の鬼太郎」時代の作品なので、物語が妖怪退治になってしまう以前の、さまざまな鬼太郎を楽しめると思います。たとえば「手」は怪奇ものですし、「吸血木」は幻想色の色濃い傑作です。

長編2作品は貸本マンガ作品をリライトしたものなので、ふつうの長編とは少し毛色が変わっています。ガロの長井氏のことばをかりると、大きな構想のもとに話が展開するというより、短い話がまとまって長編になる短編連作という形式で物語が進みます(いわば紙芝居的な物語展開)。

とくに「吸血木」の点描がすばらしく、まるで音楽が聞こえてきそうな幻想的な作品です。