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ゲゲゲの鬼太郎 1 鬼太郎の誕生 (中公文庫 コミック版 み 1-5)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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妖怪マンガの嚆矢 ! ★★★★★
「少年マガジン」掲載時の初期の作品を纏めたもの。私が鬼太郎に接した初めての作品群なので思い出深い。少年誌掲載前は「墓場の鬼太郎」で、もっとドロドロとしたものだったが、随分スマートになっている。ただし掲載作品順が、私の記憶と異なっているので、出版社側で編集したものだろう。

初期の「鬼太郎」は鬼太郎が悪い人間を懲らしめるというパターンで、本作にも「地獄流し」が入っているが、「幽霊電車」(2巻収録)など他にもあった筈だ。本作ではネズミ男、猫娘などレギュラー陣が次々と登場し、読む者を楽しませてくれる。悪い妖怪にネズミ男が加担し、ネズミ男の裏切りの連続の中で事件が解決するというのがパターンだが、ネズミ男は単なる狂言回しではなく、非常に重要な役割を果たしていると思う。水木先生の戦争体験と生き方を考えると、水木先生の思想を体現しているのは勝手気儘に生きるネズミ男ではないかと思える程だ。水木先生の上手い所は、従来から存在されるとする「かまいたち」、「天邪鬼」、「見上げ入道」、「のっぺらぼう」と言った妖怪の中に「さら小僧」のようなオリジナルな妖怪を何気なく登場させ、澄ましている点だろう。もう一つは、本作の「妖怪大裁判」のように妖怪軍団どうしの闘いを描いて、より興奮度を高める作品(その代表は「妖怪大戦争」(3巻収録)。これも初期の作品の筈だ)を挟んでいる点であろう。そうかと思うと、「おばけナイター」のようにユーモアに徹している作品もある。

私を妖怪の世界に引きずり込んだ、妖異とユーモアとスリルに満ち溢れた妖怪マンガの嚆矢。
愛蔵版が重版されましたね ★★★★☆
先日、同じ中央公論社(現中央公論新社)からかつて絶版状態であった、「ゲゲゲの鬼太郎」の愛蔵版が重版されました。ですので、この文庫版は全9巻になるみたいですが、チマチマ集めるより愛蔵版をドカンと買ってしまった方が満足度は高いかもしれませんね。文庫版を集めた方が安くは済みますけど。ゲゲゲの鬼太郎を入門編として楽しみたい!という方にはオススメですね。
「鬼太郎の誕生」「後神(後神登場)」「ほうこう(ほうこう登場)」「陰摩羅鬼(陰摩羅鬼登場)」「妖怪大裁判(百々爺登場)」「牛鬼(牛鬼登場)」「髪の毛大戦(髪さま登場)」「妖怪花(あしまがり登場)」「逆モチ殺し(火車登場)」「釜なり(釜鳴り登場)」「かまぼこ(半魚人登場)」「泥田坊(泥田坊登場)」「いやみ(いやみ登場)」
戦争体験と重ねて読めば・・・ ★★★★☆
ストーリーの面白さもさることながら、作者の戦争体験と重ねて読めば、その戦争観や戦後観がじんわりと伝わってくる。
かつてテレビで見ていたときとは違う奥深さを感じた。
内容 ★★★★★
1.鬼太郎の誕生
2.手
3.地獄流し
4.猫仙人
5.水虎
6.吸血木
7.幽霊電車
8.妖怪大戦争
9.大海獣
10.おばけナイター
11.だるま
12.妖怪城
昭和40年8月から41年10月までの12作品掲載
ねずみ男、ネコ娘、砂掛けばばあ、子泣きじじいのそろい踏み ★★★★☆
本書は13の短編集で、ご存知、ねずみ男、ネコ娘、砂掛けばばあ、子泣きじじいなどに会うことができます。
テレビの鬼太郎のイメージとは少々雰囲気が異なりますが、しっかりと勧善懲悪の思想が基調を成している点は変わらない。それにしても、ねずみ男は、相変わらず変わり身が早く、カネの亡者だ。そんな男に対しても、鬼太郎はあくまでも友情を尽くす。
「カランコロン」の下駄の音、「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ」のBGMがコマ中に描き込まれているのがおもしろく感じる。p.162、p.175などに代表される緻密で雄大なランドスケープは、水木しげる氏の真骨頂といえましょう