そんな彼女の2ndアルバムが本作。デビュー・アルバム発表後、精力的に続けてきたツアーで得るものが大きかったのだろう、前作のトリップホップと言うか、いまで言うエレクトロニカ主体のサウンドに、今回はアコースティックかつオーガニックな要素が加えられ、彼女の世界観が一気に広がった印象がある。そして、ときにサラ・マクラクランを思わせる美しい歌声には、やはり抗しがたい魅力がある。(山口智男)