コッポラのファンにとってはたまらない内容
★★★★★
本当に久しぶりの監督作品「胡蝶の夢」公開を記念した、本人のインタビューを含む論評集。特に蓮實重彦との対談は興味深い。
あまり日の当たらなかった作品にもきちんとページが割かれており、「雨の中の女」や「盗聴」、「ランブルフィッシュ」等のパーソナルな作品への評価が高いのも特徴的である。個人的には「タッカ−」への思い入れがあるので、本の中で批判的にでも触れられているのがうれしかった。
その中でも、やはり「ゴッドファーザー」への評価は格段に高く、レストレーション版のDVDの販売を機に、再評価されることになるかも知れない。
かつて「キネマ旬報社」から出版されていた、「世界の映画作家」シリーズ以来の内容。ただ、若干値段は高いかも。