三巻では、ミゲールと義姉・理子の徐々に微妙になりつつある関係を中心に、物語が展開。
段々と理子のことを女性として意識し始めていたミゲールにとって、西門と理子が頻繁に会っていることは非常に気がかり。
理子に対する感情の持ち方で悩むミゲールの姿には初々しさすら感じます。
一・二巻(文庫版)は思春期らしい勢いのある、清々しい展開でしたが、三巻に入って、物語は、それぞれの登場人物達の心のひだが見え隠れするほろ苦い展開に。
「起承転結」で置き換えると「承」の中盤に入ったところでしょうか?「転」の入り口は文庫版四巻に続く~