鳥山明の作品の中で一番バランス(ストーリー、キャラクターなど)がいいと思います。
鳥山明の一巻完結の短編作品は面白いものが多いです。

水不足に悩む世界で、老保安官ラオ（シバ）と悪魔の王子ベルゼブブが協力して幻の泉を探しに行く物語。
絵の丁寧さ、話の練り具合、どれをとっても鳥山明氏がドラゴンボール後に描いた作品の中では、一番完成度が高いと思います。

メインキャラが渋い老人と仏頂面の魔物の子供で、少年漫画にお約束のヒーロー、ヒロインが一人も出てこないある意味思い切った話ですが、元軍人であるシバと、強くて誇り高いベルゼブブ、どっちも最高にかっこいいです。
タフな老人とナマイキな子供を描かせたら、鳥山氏は本当にうまいですね。

物語の第３の主人公とも言うべき、作者が「描きたかった」というお椀を伏せたみたいな形の戦車
も味があります。

さらに作者お得意の戦闘シーンがこれでもかと盛り込まれていてます。
一巻で終わってしまうのが残念ですが、この物足りなさが、ちょうどいい感じです。

鳥山明と言えばDr.スランプ、ドラゴンボール等が有名だが、
勿論、鳥山明は上記以外にも多数の読みきり作品を描いている。
そしてその作品の中の一つ「サンドランド」、この作品は鳥山明ファンなら誰もが知る隠れた名作である。
　話の概要はこうだ、魔物も人間も慢性の水不足にあえぐ砂漠世界、悪魔の王子・ベルゼブブに元に一人の男が訪れた、
水不足問題を解決する為、悪魔の王子とその男は手を組み、幻の泉を探す冒険に出かける事になる。
果たして幻の泉は見つかるのか？そしてこの世界にたった一つの川が枯れてしまった理由はなんなのか？
灼熱の荒野へ向けて彼らは旅立った…。
　
鳥山先生の作品と言えばわりとのほほんとしている作品が多いが、この作品は違う、巨大ムカデに襲われたり、国王の軍隊と戦ったり、
中々白熱にしたものに仕上がっている、そしてこの漫画の読み所の一つ、戦車同士での戦いは見応えバッチリだ。
そして何よりこの作品は絵が素晴らしい、この一言に尽きる、さすが鳥山明と言った所、これをアシスタントを雇わず一人で仕上げたと言うのだから驚きだ。
鳥山明作品の中で一番の名作ではないかと言う声も多い、海外でも既に漫画化されており、人気の高い作品である。
この作品を未読の方、特に鳥山ファンでこの作品を読んでいない方には、是非お薦めしたい作品である。

正直１度読み終えたときは“普通”って感じたんです。
でもあるとき、急に読み返したくなってまた読んだんです。
そしたら、おもしろいの何のって！

アラレちゃんも、ドラゴンボールも大好きなのですが、正直このマンガはそれらを超えたように思います。

それにしても鳥山先生の絵って、やさしいですよね。
いつも感心します。

迷ってる方！
絶対買ったほうがいいですよ！！

ドラゴンボールで大ファンになり、でも後半すこし鳥山明の良さが見失われたようで残念に思っていたのですが、この作品をみて涙が出るほど嬉しくなりました。
本人の希望で一人で仕上げたとのことです。本当にそうだと思いました。
絵も良き時代のドラゴンボールに近く、躍動感があり無駄な線が見られません。
鳥山氏自身が初期イラスト集だったか後書きだったかで「元気なおじいちゃんが好き」と言ってたのを思い出す作品でした。
子供とおじいさんが仲良く何かを成し遂げてしまう。この物語が明に自然環境や人間のエゴが同じ人間や自然を傷つける事を伝え、暗に世代間の溝が無くなったときに世の中が正されるような事を示している気もしました。
発刊間隔が長くてもいいので、鳥山氏らしい作品を出していって欲しいです。
子供にも良い本ですが、大人にも読んで欲しい本です。