考えさせられました。
★★★★★
バーテンダーの世界にはいつもどっぷり浸かってじっくり読んでしまいますが、
今回は更に、上司と部下の両方の立場の想いを考えながら、
いろんな事を考えてしまいました。
自分もいつまでも謙虚に頑張っていこう、と思いました。
ストーリーも良いし、絵もきれい、全体的なバランスが良くてとても好きな本です。
「師匠と弟子」「上司と部下」
★★★★★
「師匠と弟子」「上司と部下」がテーマの13巻はこれまでのバーテンダーの中でも屈指の出来。これまで伏線として描かれていた、「バー・風」での佐々倉君の修業時代、として、その佐々倉君に部下が配属されることで、ストーリーがより豊かに描かれていく。既存のバーテンダーファンはもちろんのこと、サラリーマン、特に新人に読んで欲しい一冊。
一杯の酒と人生と
★★★★★
Barのカウンター越しに繰り広げられる人間ドラマはいつものことながら見事。
それに加えて、本巻では主人公である溜の元へ新人が配属される。
見習いとするべき仕事を必死で見出そうとしている新人。
そしてそこに織り込まれるのは主人公の師匠である加瀬の物語。
一杯の酒に味わいのある人生が栄える。
自分が認識できない所には何も無い訳ではない
★★★★★
イーデンホールに新人の和久井翼が配属になり、佐々倉溜も弟子を持つことになった。佐々倉が和久井に告げる初めての仕事は「何もしないこと」。幹部候補生として会社から期待の声をかけられ、やる気マンマンの和久井はその指示に不満タラタラ。しかし、毎日カウンターに入っていると理解できてくることもあって…
最後に佐々倉の師匠である加瀬五郎が登場することもあり、師匠から弟子へ変わらずに伝えられていくことを象徴的に表現していることも間違いないが、同時に和久井という何もできない新人をカウンターに入れることによって、佐々倉の見えないサービスが見えるようになり、作者が表現したいことが分かりやすい形で読者に見えるようになった、ということも言える気がする。おかげ様でより楽しくなってきました。
諸行無常
★★★★★
12巻のGlass95「クロス・ロード」にデザートワイン「シェリー」が登場しましたが,「シェリー」は佐々倉から西沢へのメッセージであるとともに,13巻のストーリーを象徴するカクテルだったと思います.
『バーテンダー』にはストーリー毎に,カクテルに纏わる薀蓄を交えながら,感動の凝縮が散りばめられています.そして,キャラクター(主にバーテンダー)の台詞には,仕事におけるプロとしての,あるいは,人生における人間としての,素晴らしい教訓を感じ取ることができ,心の琴線に触れてくれます.
特に13巻は,職種・業種を問わず,是非とも新入社員の皆様に読んでいただきたい.プロとして大切なことを,先輩バーテンダーの台詞や行動から(説教臭くなく)感じ取ることができると思います.そして,いずれは教えられる側から教える側になるのだという世代交代の重責と憂愁を垣間見ることができます.