ちなみに、この前マンガ家紹介のテレビで本人を見たけど、めちゃかわいーひとでビックリしたー。結構年なんだけど。いや、あまりに美しいモノに入れ込むのって、普通コンプレックスだったりするじゃないですか。でも、あれでわかった。この作家は、間違いなく不思議ちゃん(笑)だ。
ロボットであるジャックのシリーズ。ロボットなのにお腹がすくというある種の違和感と、カニバリズムの伝統をもつフォトゥリス人の死生観を通して、「食べる」ことの意義を考えさせられます。ジャックのまだ、永遠の恋人と出会う前の長い遍歴の時代です。でも、ヘレナにいっちゃうぞ、これ(笑)。
この『22XX』は、そういえば雑誌の読みきりで読んだ覚えがあるが、(かなり過去からの清水ファンなのだ!)フォトゥリス人のルビィが、あんまりかわいいので(笑)、衝撃を受けたのを覚えている。このかわいさは、『輝夜姫』の碧や『月の子』のジミーを思い出させるなぁ(笑)。
親のすねかじりを思い出し、自分が如何に多くのものに支えられているかを思うもよし。
人間になりたい「ピノキオの物語」をシニカルに見るもよし。
ハンニバル・レクターが恐怖と猟奇のかなたに追いやってしまった究極の倒錯愛を自らに引き戻すもよし。
生の実感もなく死んで燃やされてしまう現代人にお勧めする一篇。