浦沢先生、柔と松田の２人の恋に決着がつくのを最後の最後のページまでひっぱりましたね。
このために読者は何年間もをやきもきしながら待ったのです。浦沢先生にはしてやられました。

最後のシーンはキスとかもしないけれど、台詞もわずかだけれど、
二人の愛が心の芯まで伝わってくる内容です。
私は泣きました。

世界一柔道が強くても 金メダルをいくつもとっても若くして国民栄誉賞を受賞しても 好きな人が遠くに行ってしまうと涙をポロポロ流して泣きじゃくってしまう…
やっぱり柔ちゃんは普通の女の子なんだなって思っていつも泣いてしまいます。

何といっても柔VSさやかの試合が見逃せません。
パワーアップしたさやか嬢との勝負は見応えがあり、柔VS富士子の初対戦も良かったです。
柔道の勝負が熱い巻でした。
風祭のコミカルキャラへの変貌や羽衣係長の奮闘なども楽しく読みました。

かなり小さかった頃にやっていたアニメが懐かしくなり、てにとりました。あの谷選手のニックネームともなった「柔」ちゃん。強いですね〜。この最終巻では、親友であり最大のライバルでもあるジョディとの戦いを描いています。最初は、「柔道なんかやりたくない。普通の女の子になりたい。」と渋々やっていた柔ちゃん。それが今や国民の、いや世界の注目を一斉にあびる存在に。すごすぎます。そして、最終目標の「国民栄誉賞」(柔ちゃんのじいちゃんの願いなんだけど)を取ることになるのだが…。とりあえず、松田さんといい感じになったのがよかったです。

バルセロナオリンピック女子無差別級の柔ちゃんの戦いはすごい。準決勝、決勝と進むにつれ上がるボルテージ。アテネオリンピックの名場面の数々がよみがえります。元気をなくしているあなた、これをぜひ読んでぶわーっと一丁いきましょう。