上等な
★★★☆☆
プラチナ文庫にしては濡れ場の少ない、けれど七地氏らしさがよく出たお話。
読み手の一般人とは 別次元で描いていらっしゃる、と感じさせる 少々不親切な文章も健在です。
見た目が良くて、頭もいい。おまけに金持ちだし、スミス一家は全員とても優秀です。
そんな訳で、いかにこの一家が、普通じゃなく「凄い」のかが、
三兄弟、親、友人等、色々な人達の目線から、書かれています。
(なので、話も少々飛んだりします。)
三兄弟、揃ってホモってのも(母親がちょっと気の毒)どうかと思いますが・・・。
長男ルイに寄せるルークの執着ぶりは それはもう、半端じゃ無いです。
作中「とまれ。」・・・という言葉が 数回出て来ます。が、これ・・・良く分かりません。
そう言えば、確か別の作品でも出てきていました。(肉食獣の出てくる あの血の話)
七地氏は不思議な魅力ある文章を書かれるので、新刊が出ると必ず買ってしまいますが、
今度のは 一段と何だったんだ?・・・な、感じの物語でした。