80年代は12インチ・シングルの10年だった。リミックスが発明され、多くの者が12インチ・シングルを作品のフォーマットに選んだ。ラジオで流すには長すぎる12インチ・シングルは土曜の夜にクラブDJが流すプレイリストの定番となった。ヒューマン・リーグ「Love Action」、グレース・ジョーンズ「Pull Up To The Bumper」、キュアー「A Forest」といったトラックがひと晩に繰り返し流れることもよくあり、一般人の12インチ・シングルのコレクションでも同じように幅広いジャングルが揃っていた。80年代の音楽は、フランツ・フェルディナンド、ゴールドフラップ、ドッグズ・ダイ・イン・ホット・カーズ、マイロ、シザー・シスターズといったこの時代の影響を受けたアーティストたちが爆発的に増えてきたことで、当時の音楽に対する需要とメディアから大きな関心が向けられ再び脚光を浴びている。これまで、この時代のポピュラー音楽と文化にフォーカスした回顧的なアルバムは存在しなかった。キュアー、ヒューマン・リーグ、ブロンディー、グレース・ジョーンズ、グランドマスター・フラッシュらの曲を収録した3枚組。『12/80s』は80年代の12インチ・シングルのコレクションの決定版だ!