手法ばかり覚えても
★★★★★
手法ばかり覚えたり、
1つの手法しか実施しないのは、
どちらも問題解決からは遠いような気がしていました。
本書では、
発散技法と収束技法、統合技法に分類し、使い方を提示しているように読めました。
発散技法にも、
自由連想法として
ブレインスーミング
CBS法
ブレインライティング
欠点列挙法、希望点列挙法
強制連想法として
入出法
属性列挙法
チェックリスト法
形態分析法
類比法として
シネクティクス
ゴートン法
NM法(中山正和)
収束技法として
親和図法
クロス法
特性要因法
ストーリー法
カードパート法
などを紹介しています。KJ法は、親和図法の一種とのこと。
統合技法として
ワークデザイン
ハイブリッジ法
をあげています。
国際規格になっているFTA,FMEA,HAZOPも、この中に分類するとよいかもしれません。
すぐに研修に使えます!
★★★★★
この本を読まれた方なら既にお分かりでしょうが、目次とは別に、各章のはじめに簡潔な「その章のまとめ」があり、その次のページには「図式化したまとめ」まで載っている親切な本です。
また目次を見ればお分かりのように、「問題とは?」の定義から始まり、問題解決の基本ステップを解説し、次に問題解決技法とそれらを使った発想法を紹介している。次に8つの問題解決技法を「実例」をあげて解説してくれている。「おまけ」とも言えるのが、第6章:あなたの情報整理のあり方を考える、第7章:集団の問題解決について考える、で述べていることである。
次の日に研修講師が当たっても、この本があればすぐにパワーポイント化して、一通りのプレゼンが可能となる。誠に有り難く、安価な本である。是非ともお薦めしたい。
実行こそ問題解決
★★★★☆
この本で「問題解決手法」を学んだら、速攻で使ってみよう!
本書は入門編だが、多分、読んで終り、の人が多いだろう。
この手のノウハウ本は、実践してのみ、価値が上がる。
また、実践してこそ、自分なりの「問題解決手法」が見つかる。
読んだだけの人は、買値以上のものにはならないが、本当に実践して、身につければ、とんでもなく、安い本である。
僕はもちろん、少しは実践しています。
(買値以上の効果が出ていると思う。)
入門書として最適です。
★★★★☆
本書は、各種の問題解決技法を分かりやすく、かつコンパクトに紹介した一冊ですが、技法の紹介だけでなく、読み進むにつれて、思考をどのように進めていけばいいのか、また、どのような点に注意すれば効果的に考えることができるのか、などが習得できる「考え方」の参考書です。
ただ、あくまで本書は技法の紹介書なので、具体的な手法の習得には、それぞれの専門書を参考するなり、実際的な訓練が必要なことはいうまでもありません。念のため。
初学者向けの導入書
★★☆☆☆
「問題解決」や「情報整理」というのは永遠のテーマのようで、常に同種の本が出版され続けている。旧くは川喜田二郎氏の『発想法』や、梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』、新しくは野口悠紀雄氏の『「超」整理法』などがベストセラーになった。パソコン上でも各種アイデアプロセッサ(アウトラインプロセッサ)や KJ 法を実現するツールなどが公開されている。本書は、これら旧くからの知恵をコンパクトな本にまとめたところに意義があるだろう。文中で「筆者独自の手法」として語られている部分については、多くの人が独自の手法として実行してきた方法であるように思われる。初学者においては本書をスタートに各種参考文献/原典に当たっていくという方法が良いと思われる。