2時間文字を読み続けたのに、達成率をチェックしたら「2%」という、
ADVとしては前代未聞の、冗談のような膨大なボリュームは圧巻。
グラフィックや音楽などの素材には、多少野暮ったさを感じるが
馴染んでくると『原作の独特の雰囲気を損なわない為にはコレが一番なのか』
という気持ちになってくるから不思議である。
動画を分岐に利用したシステムは、有りそうで無かったコロンブスの卵。
ザッピングが非常に効果的に使われており、小説としては勿論、
ゲーム的にも奥行きのある作りになっている。
例えが他社製品でアレだが、有る意味「街2」とも言える出来栄え。
長く、じっくり遊べる一本。秋の夜長に。
原作もそうなのかもしれませんが、まずその世界観がすごいです。戦って生き延びることが当たり前の「アンダーグラウンド」の人たちを見ていると、「生きている意味」について改めて考えさせられました。