『Body Kiss』で全12曲のうち11曲を書き下ろし、プロデュースしたケリーは、かつてのアイズレー・ブラザーズの静かな嵐を思わせる曲(たとえば「For the Love of You」や「Between the Sheets」)のサウンドとスピリットに迫ろうと手を尽くしている。ロンの書いた曲がないのと、弟のアーニーがまだメンバーなのは解せないが、本作は聴いて損のないアルバムだ。耳に優しいと同時に、ちょっぴりだが挑戦的なところもある。彼ららしいファンク・ロックは皆無だが、タイトル・トラックで繰り返し「ウ~」と歌うところは聴いていてゾクゾクする。アイズレー・ブラザーズは今なお聴くに値するプレイヤーたちなのだ。(Rickey Wright, Amazon.com)