この作品はベトナム戦争や黒人の権利向上が一段落して70年代はじめまでの元気で騒がしかった物事の反動として出てきた「癒し」の気分を表現したもので、前作(The Heat Is On)とは違い落ち着いたアコースティックな曲調が続きます(ディスコティックも有り)。
たしかに、ジャケットからして、アース.ウィンド&ファイアに比べてオッサンしてるし、ジェームス・ブラウンやマーヴィン・ゲイ、スティヴィーに比べて先進的でも刺激的でもありませんが、バックの音がなんであれ、ヴォーカル自体の魅力は決して負けません。日本で評価がイマイチなのは残念。