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絵本ファウスト

価格: ¥3,885
カテゴリ: 大型本
ブランド: 集英社
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悪魔メフィストフェレスと取り引きして、魂と引き換えに若さを手に入れた老学者ファウスト博士の物語は、ドイツの文豪ゲーテが60年かけて1831年に完成させた全1万2000行あまりもある大作。ドイツの古い伝説がもとになっているが、大詩人の分身であるともいわれるファウストを山本はゲーテそっくりに描いている。淡い色調のしゃれた絵は見飽きることがないし、池内紀が書き下ろした文もリズムがよく心地よい。
山本は「『ファウスト』という作品は、一見荒唐無稽な世界が拡がっているようだけれど、結局はひとりのささやかな人間の傷つきやすい気持ち、哀しみ、心の動きがこういう壮大な物語を生んでいるのではないか」(あとがき)と言う。あえて「静かな感じ」にしたという山本の絵が新鮮なファウスト像を提供してくれ、大人のための上質な絵本に仕上がっている。(松本肇子)
山本さんの画集として。 ★★★★☆
偉大なる大作、ゲーテの『ファウスト』を
こういう形式で提供されると、
とてもありがたいし粋なセンスを感じます。

絵本というより山本容子さんの画集と言ってもいいでしょう。
全体の色合いの淡さと描線の繊細さは山本さんならでは。
シャガールの素描を想わせる挿画の一つ一つのディティールは、
原作を読んだものにしか分からない意味が隠されています。

難をいえば、原作を大幅に縮小しているので
『ファウスト』のニュアンスを
どれだけ伝えきれているか、という点です。

私は、『ファウスト』の絵本というより、
山本さんの画集として
手元に置いておきたいと思った一冊です。
12,000行が凝縮された絵本『ファウスト』 ★★★★☆
 ゲーテの超大作『ファウスト』は翻訳ですら、いつも頓挫してしまい、新訳が刊行されても妙に臆病になってしまって、いまだ手にできません。

 山本容子さんの絵本が刊行され、さらに池内 紀さんの文だと知り、どんなファウストに出会えるのか、大変楽しみでした。絵本ということで、子供騙しというか、子供向けに描かれると短絡的に思ってしまったのですが、奥深い作品に仕上がっていて、これもひとつの『ファウスト』誕生だと凝縮された言葉をかみしめ、場面の隅々まで象徴的に描かれる空間を余韻とともに楽しみました。
 そして、やはり『ファウスト』1万2千余行を知ると、もっともっとこの絵本の素晴らしさを実感できると思いました。

絵心のない私には猫に小判? ★★★☆☆
ゲーテの『ファウスト』の訳本のバリエーションに興味を持っていた私は、この本の出版を伝え聞いて現物を見ないまま速攻で注文した。ひとつには、池内紀氏が原作をいかにコンパクトにまとめあげたか知りたかったからだ。現物を手にした感想は……、う〜ん、エディターレビューにあるように、「贅沢な絵本」であることに間違いないとは思いますが、そもそも絵心ゼロの私には猫に小判だったかも。池内氏の文も、まあ、こんなものかと(←えらそ〜に!)。より適切なコメントは他の方におまかせします。で、私のささやかなアドバイスをふたつばかり。

■その1:ウェブ上で注文を出す前に現物を書店で確認することをお薦めします。

■その2:この『絵本 ファウスト』に万一物足りなさを感じた方は、故手塚治虫氏の『ファウスト』『百物語』『ネオ・ファウスト』の3つの作品(いずれも朝日文庫で入手可能。適切な解説が付されている)をご覧になることをお薦めします。彼の生涯を通しての『ファウスト』へのこだわりは本物だったようです。