教育学の古典中の古典
★★★★★
ルソーの『エミール』と並ぶ教育学の古典中の古典であり、「教育学」を履修した者は一度は手にしなければならない一冊であろう。かくいう筆者も大学時代に『エミール』か本書を読むよう課題が出され後者を選択した思い出がある(『エミール』を読みきる時間がなかったので・・・)。
本書はペスタロッチーの教育意識を書き記した「隠者の夕暮」と教育実践記録ともいうべき「シュタンツだより」が収録されている。学生当時後者について「生徒を誉め過ぎではないか」と思ったが、いま見直してみるとペスタロッチーの教育への情熱と生徒への愛情がにじみ出ており微笑ましい。
教育者だけでなく親御さんや私のように甥・姪の面倒を見ている社会人にも読んでほしい。