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The Audacity of Hope: Thoughts on Reclaiming the American Dream

価格: ¥1,251
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Three Rivers Press
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バラク・オバマのデビュー作『Dreams from My Father』は、人種やアイデンティティ、共同体といった個人的な問題に焦点をあてた魅力あふれる感動的な自叙伝だった。2作目となる『The Audacity of Hope』では、2004年民主党大会の基調スピーチで掲げたテーマを扱い、信仰や価値観をめぐる個人的な見解を示しながら、「壊れた政治プロセス」を修復し、国民の手から離れてしまった政府を元の姿に戻すという未来像を提示している。執筆活動や読書、政治について、オバマ上院議員に質問をする機会を得た。以下にインタビューの内容を掲載する。--ダフネ・ダラム


20秒インタビュー:バラク・オバマ氏との一問一答

Q: ほとんどの人があなたのことを知らなかった1作目に比べて、多くの人が熱心に読むことがわかっている本書では、執筆するにあたって何か違いはありましたか?
A: いろいろな意味で、『Dreams from My Father』のほうが執筆には苦労しました。当時は、1冊の本を書けるという自信もありませんでした。最初の本の執筆は、まさに自己発見のプロセスでした。わたしの家族や子ども時代を、きわめて個人的な形で扱った本でしたから。一方、『The Audacity of Hope』の執筆は、わたしが毎日やっている活動と同じ種類のもの――つまり、アメリカが直面しているすべての問題を明確にして、それに対して個人的な見解を示すためのものです。

Q: どのように執筆しているのですか? 忙しいスケジュールのなかで、どうやって書く時間を見つけていたのですか?
A: 夜型の人間なので、たいていは議会が終わったあとや、家族が眠ったあとの夜に書きます。午後9時半から午前1時くらいまで。まずはだいたいのあらまし――書きたいテーマや物語――を仕上げて、レポート用紙に手書きで書き付けます。そのあとで、タイピングしながら推敲していきます。

Q: 読者が『The Audacity of Hope』から自分のするべきこと(2007年の抱負でも構いませんが)を見つけるとしたら、どのようなものが望ましいですか?
A: 夢中になれる問題に取り組んでほしいですね。それが何であるかは、たいした問題ではありません。学校制度の変革でも、外国産原油からの脱却戦略の考案でも、小児医療の拡充でも。わたしたち国民は、プロの政治家やロビイストや冷笑主義者たちに、あまりにも多くの権力を明け渡してしまっています。民主主義が崩れかけているのは、そのせいです。

Q: あなたはイデオロギーの垣根を越えて、多くの人と協力できると評価されています。いまの偏向的なワシントンでも、それは可能だと思いますか?
A: 可能です。どちらの政党にも、善意ある人は大勢います。残念ながら、いまの政治風土には争いを強調する傾向があります。メディアも争いを大きく取り上げ、政治キャンペーンの構造はネガティブキャンペーンの応酬になっています。そうした障壁については、わたしの著書の第4章「Politics」で触れています。政治的な点稼ぎの代わりに問題解決に力を注ぎ、イデオロギーではなく良識に訴えれば、驚くほどのことが達成できるはずです。また、自分以外の人を進んで信用することも大切です――もっとも、政治家にはなかなかそれができないのですが。

Q: あなたの穏健で複雑な理念に人々の気持ちが引き付けられるのはなぜでしょう?
A: アメリカの直面する問題が攻撃的な方法では解決できないことに、国民は気づいているのだと思います。国民が求めているのは、複雑な問題を解決する抜本的な解決策です。すべてにおいて穏健になる必要があるとは思いません――国民皆保険制度の推進や地球温暖化問題では、もっと大胆になるべきでしょう。問題の根本的な解決は簡単ではなく、どのような解決策を選ぶにせよ、思惑の異なるさまざまな集団のあいだで意見を一致させなければいけません。わたしたちはとにかく、その点を理解する必要があるのです。そのためには、すべての人が耳を傾け、すべての人が少しずつ譲ることが大切です。実行するのは簡単ではありませんが。

Q: 米国政府のどのような点にもっとも驚いていますか?
A: 上院でも下院でも、真剣な討論や審議がほとんどおこなわれない点です。

Q: あなたは「子どもの教育に関して国民は個人的な責任を負っている」と主張しています。アメリカの教育システムを改良するうえで、平均的な親(あるいは国民)にもできるささやかな活動はありますか? どのような活動が大きな影響を与えるのでしょうか。
A: 何よりも大きな影響を与えるのは、幼いころに本を読み聞かせることです。国民ひとりひとりに、テレビを消して子どもに本を読み聞かせる責任があるのは言うまでもないことです。ですがそれ以外にも、読み書き教育プログラムへの参加や、読み書きができないために子どもの教育が難しい親との協力も、子どもの人生に大きな違いをもたらします。

Q: あなた自身は読書をする時間はありますか? どのような本に時間を割きますか? いま読んでいる本は?
A: 残念ながら、執筆中はほとんど読書の時間はありませんでした。いま、その埋め合わせをしようとしているところです。好きな本は、ほんとうにさまざまですね。最近、マリリン・ロビンソンの『Gilead』を読み終えました。素晴しい本でした。言葉がきらきらと輝いていて。いまはドリス・カーンズ・ウッドウィンの『Team of Rivals』を読み始めています。政治戦略家としてのリンカーンを描いた偉大な研究書です。トニ・モリスンやE・L・ドクトロウ、フィリップ・ロスの作品は、ほとんどすべて読んでいます。ジョン・ル・カレも大好きです。

Q: あなたはどんなことに刺激を受けますか? 何があなたを突き動かしているのでしょうか?
A: 旅行中に出会う人たちに刺激を受けます――話を聞き、彼らが乗り越えた困難を知り、その根底にある楽観主義や良識を知ることに。人々が子どもに対して抱く愛情にも刺激を受けます。それから、自分の子どもたちにも。子どもたちはわたしの胸をいっぱいにしてくれます。少しでも良い世界をつくりたい、もっと立派な人間になりたいと思わせてくれるのです。

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