本作『Plastic Fang』で彼らが引き抜いてきたのは、押しも押されもせぬ重鎮たちだ。プロデューサーのスティーヴ・ジョーダン(キース・リチャーズ、ブルース・ブラザーズ)、エンジニアのドン・スミス(U2、トム・ぺティ)、ゲストのバーニー・ウォーレルとドクター・ジョンらが顔をそろえている。年季の入ったヴェテラン勢、それもブルースというロックン・ロールの主要なルーツに対するバンドの思い入れを分かっている面々とブルース・エクスプロージョンを組ませたのはうまい考えだった。やはりというべきか、ソングライティングは大向こう受けをねらったものではないが、「Down in the Beast」や「The Midnight Creep」の推進力のあるリフや練り上げられたグルーヴは、最高にラウドな状態のブルース・エクスプロージョンを味わわせてくれる。彼らがその気になりさえすれば、今からでも大勢のオーディエンスを獲得できそうだ。(Aidin Vaziri, Amazon.com)